母乳育児が上手くいくかどうかは、体質的な要因だけではない。 | 岐阜県郡上の妊婦さんや母乳育児中のママのための鍼灸院

岐阜県郡上の妊婦さんや母乳育児中のママのための鍼灸院

数千例を超える出産や母乳育児に立ち会ってきた助産師です。病院の検診だけでは安心して出産が迎えられない妊婦さん、通常の母乳指導に満足できない‘子育てにこだわりたい’ママのためのに身体と心にアプローチする針灸院です。

郡上もりのこ鍼灸院
院長の加藤祐里です。

時代が変われば、子育ての常識は
変わるのは当たり前とはいえ
確かにこの頃から
難産も不妊も育児うつも増えました。

何十年も助産師をしている
大先輩たちも
「昔から難産の人もいたし
子育てで悩む親たちもいたけれど
ここまで増えて、
深刻になることはなかった」と言います。

私が一番、変化を感じている部分は
「ママたちの手首が硬い」

手首の硬さは肩・首・腰から
来ている慢性的なものです。

手首が硬いと、腱鞘炎になりやすく
その上「不器用」になります。

簡単な動きができない、

物を持つ時の微妙な力加減の
調節が下手、

身体で覚えられない。

今のママ世代は生まれたときから
便利なものにあふれて育った世代です。

欲しければコンビニでなんでも手に入り
壊れても自分で直さずに
新しものが手に入る。

仕事もパソコン業務の比率が増えて
何時間もイスに座ったまま
目を酷使し、人間関係のストレスも強く

プライベートでもスマホを手放せず
大きく身体を使う機会は減って
「前かがみで猫背の動き」が増えました。


はじめて子育てをするママさんの
ほとんどが赤ちゃんを触るのがはじめてですから

最初から授乳が上手くできないのは
決してめづらしことではありません。

ですが、赤ちゃんのお世話以外の
ちゃちゃっと脱いだものを
片付けて身の回りを整えるとか

先の見通しをつけて
段取りよくできることを
済ませておくとか

確かに身体が辛いし
寝不足で頭が回らないとはいえ

「この人、妊娠する前まで
どうやって生活してきたのかな…」と
思うような人が増えました。

母乳育児が大変になる人を
みていると
体質的な要因以上に

育児に関する以外のことを
テキパキできるかどうかも
影響していると思います。

私は長男を出産後は実家に帰らずに
自宅で過ごしました。
夫が退院前から2週間
出張になってしまい

さすがの私も不安になりましたが
食事だけは近所に住む夫の母に
宅配をしてもらって
なんとか乗り越えました。

子育てに慣れていたという要因以上に
10代のころから一人暮らしをしていたので
忙しい毎日のなかで洗濯や掃除を
ちゃちゃっとこなしてきた経験が
あったから苦にならなかったという
部分が非常に大きかったと思います。

お仕事をしている妊婦さんも
増えましたから
忙しくて家のことが満足に出来ないことも
仕方ありませんが

出産後も子育てしながら
働くような人なら
なおさら、家のことを効率よく
できるようになるためにも

妊娠中から毎日の生活を丁寧に
出来る様になっておくのがコツです。

決して、凝った料理を作ったり
モデルルームのように完璧な
家に住むことではなくて

例えば、同じ時間に洗濯機をまわすとか
ご飯を食べる前にテーブルの上を
片付けるとか
物の片づけ場所を決めておくとか、

すごく簡単なことを
毎日、コツコツ・淡々と続けることが
一番の近道です。

妊娠中からはじめる母乳育児のコツ
その5。

「毎日の家事を丁寧にする」