母乳育児が成功するには本人のやる気以上に、周囲の意識が大切。 | 岐阜県郡上の妊婦さんや母乳育児中のママのための鍼灸院

岐阜県郡上の妊婦さんや母乳育児中のママのための鍼灸院

数千例を超える出産や母乳育児に立ち会ってきた助産師です。病院の検診だけでは安心して出産が迎えられない妊婦さん、通常の母乳指導に満足できない‘子育てにこだわりたい’ママのためのに身体と心にアプローチする針灸院です。

郡上もりのこ鍼灸院
院長の加藤祐里です。

ある「赤ちゃんに優しい病院」を
取得している総合病院では
退院時の完全母乳育児率は90%以上なのに

一か月検診ではミルクも足している人が
7割くらいになるそうです。

そこの地域はその病院だけでなくて
地域も母乳育児に協力的で
新生児訪問もそこの病院のスタッフが
来てくれます。

だけど、この数字。

関係者が知ったら
「なんか、おかしい」とすぐに分かります。

私なりの分析ではその地域では
今どきめづらしく同居も多く
実家に帰る人がほとんど。

実家には実の両親のほかに
姉妹、いとこなども近所に住んでいて
退院するとわんさかいろんな親戚、友人が
面会に来ます。

その時に赤ちゃんが泣いていて
お母さんが育児に手間取っていると
簡単に「おっぱい足りていないんじゃないの?」と
言います。

まったく子育てのことなんて
知らない、おじいちゃんとかが
赤ちゃんが泣いていると
「かわいそうだからお腹いっぱいに
してやれ」と言います。

母乳育児はママのやる気や体質だけでは
成り立ちません。
むしろそれ以上に大切なのが
まわりの環境。

ママを支えてくれる人が
どれくらい母乳育児に正しい知識と
正しい支援で関わるかが
大きく影響します。

昔は親や姉妹、親戚が
子育ての先輩として役に立つ
存在でしたが

今は親世代も少子化で正しい知識も
経験も少なく
身近で精神的に遠慮がないからこそ
‘敵’のような存在になりえます。

親世代も20年くらい前に子育てをしていた
先輩ママ世代も「母乳だけで育つなんて
ありえない」という思い込みが強い世代です。

その頃まではミルクのコマーシャルも
よくやっていましたから
子どもは大きい方がいいとされていたし、
他から栄養を足さないといけないという
社会的な洗脳も強かった時代です。

私は都会で助産師をしていましたし
自分も退院してからは
ほとんど人にあわないで過ごしていたので
思うのですが

確かに寂しい気もしたけど
悪気なく余計なことを言う人には
一切、会わなかったので
子育てにはとても集中できました。

妊娠中に母乳のためにできること
その2。

夫や実家の母親、できたら
夫の親たちに日本母乳の会
「はじめての母乳育児と心配ごと解決策」
を読んでもらうこと。


と、すすめつつ
私の夫、親たちは
全く読んでくれませんでした(>_<)

夫の妹の方が先に出産を経験していて
今さら勉強しなくても
分かっているし…という感じでした。

身近な家族に変わってもらうのが
一番難しいですから
一回、拒否されたくらいで
落ち込まないでください。

でも、実家に一冊置いてくるだけで
パラパラとめくってくれることもあるし

「私のときはミルクをたくさんあげた方が
いいって言う時代だっから知らなかったけど
あらためて母乳の良さが知れて良かった」と
一番の応援団になってくれる
お姑さんもいます。

まずはママの母乳で育ててみたいという
想いを伝えるところから
はじめましょう。