病院に行けば産ませてもらえると勘違いしていませんか? | 岐阜県郡上の妊婦さんや母乳育児中のママのための鍼灸院

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数千例を超える出産や母乳育児に立ち会ってきた助産師です。病院の検診だけでは安心して出産が迎えられない妊婦さん、通常の母乳指導に満足できない‘子育てにこだわりたい’ママのためのに身体と心にアプローチする針灸院です。

予定日の日が妊娠40週0日。

妊娠37週~41週6日までが
助産院でお産ができる
正常期産の時期です。

例えば8/1が予定日であれば
7月11日~8月14日の
23時59分までなら
助産院でお産が許されます。

早産は7月10日以前の時期のお産ですが
今は妊娠35週くらいでも
十分、生きていくことができるので
病院であれば
早産の治療を打ち切るところもあります。

もちろん、その施設や先生の考え方、
それまでの経過によって
条件は変わります。

予定日を一日でも過ぎたら
自然分娩はできないという方針の
病院もありますし、

42週に入っても
胎児の状態さえ良ければ
嘱託医の先生の判断で
助産院でのお産を許してくれる
場合もあると思います。

でも、やっぱり妊娠37週に入ったら
いつ生まれてもおかしくないように
それまでに身体の準備は万全な状態で
迎えて欲しいと思います。

いまだに多いのが
「予定日になったら生まれる」と
思っている人。

夜勤をしていた頃、
夜中の1時くらいに電話が
かかってくるんです。

「今日予定日なんですけど
陣痛はいつ来ますか?」
きっと0時にカウントダウンして
待っていたんでしょうね?

病院に行けば
赤ちゃんを産ましてくれると
勘違いしているパターンです。

いったい、今までの妊娠中
何を勉強していたのか
あきれてしまいそうになりますが
他にもよくいるので
めづらしい発言ではありません。

何年かたって医療現場も
変わってそういう人もいなくなるかと
思ったけど

あいかわらずというか
むしろ、増えたんじゃないか

昔はお産にまつわる常識を
教えてくれた実家のお母さん世代や
まわりのちょっと先輩が
素人化した分
悪化したように感じます。

もりのこの患者さんではないですが
割と最近お会いした予定日を過ぎた
妊婦さんは

「自分自身が早産で生まれた。
早産になるのが怖くて
ずっと実家で安静にして
過ごしていた。

臨月に入ってお腹の赤ちゃんも
大きくなって
余計にお腹が張るので
予定日までは動かないようにしていた。」

もちろん、体重管理は
ほとんどされておらず、
妊娠中にほとんど動いていないので
体力もないような状態でした。

その方は1週間くらい
陣痛促進剤を使ったり
下からなんとか産めるように
処置をしましたが
結局、帝王切開になりました。

病院で全くなんの指導も
されていないわけでは
ないと思うんです。

ただ、混雑している
妊婦健診で早口で他のことも
あーだこーだ言われて、
よく分からないまま
家に帰ってきて
結局、大事なことが抜けている。

自分が一番気になっていたり
不安なことを受け止めてもらえているという
安心感がないから
「たくさん歩くといいですよ」と
書いてあっても
「でも、自分は早産が心配だから」と
行動を起こせない。

正常産で産みたければ
妊娠中から一日に1時間くらいは
楽に歩き続けられるくらいの
体力が欲しいです。

最初から1時間は難しいので
15分→30分→45分と
ちょっとづつお散歩が楽しみになるような
歩き方が理想です。