辛い経験ほど、人生で大切なものを得られる神様からのギフトである | 岐阜県郡上の妊婦さんや母乳育児中のママのための鍼灸院

岐阜県郡上の妊婦さんや母乳育児中のママのための鍼灸院

数千例を超える出産や母乳育児に立ち会ってきた助産師です。病院の検診だけでは安心して出産が迎えられない妊婦さん、通常の母乳指導に満足できない‘子育てにこだわりたい’ママのためのに身体と心にアプローチする針灸院です。

「助産師は夜勤があって
大変だね?」とよく言われますが

私は逆に夜勤が好きでした。

なぜなら、昼間の勤務は
たくさんのスタッフと関わらなければ
いけないため

一睡も仮眠ができないような
忙しい夜勤でも
人が少なくて自分のペースで仕事が
できる夜勤が好きでした。

未だに大勢でワイワイ騒ぐより
一人か二人としっとり話せるような
静かな交友関係の方が好きです。

保育園や小学校のときにいた
「私がルール」のような陰のボスが
どの集団でも存在します。

エビデンスがどうとか
病院で決められた
看護手順がどうとかより
そのボスのその日の機嫌と
今まで信じてきたことがルール。

院長や看護師長ですら
太刀打ちできないようなボスが存在します。

社会人になっても
そのボスにイジメられた一人でした。

助産師になって
最初に働いた産婦人科病院では
分娩件数が多い病院で
助産師が少なくて、分娩室にこもりきりで
看護師や準看護師が
病棟の人間関係を仕切っていました。

特に古くから働いていた
準看護師の先輩達が
若い新人を指導するのですが
自分の気にいらないスタッフを
いじめるので辞めてしまう
スタッフも多い職場でした。

分からないことがあっても
「そんなことも知らないの?!」と
逆キレされ

私の目の前で他のスタッフの前で
休憩室でタバコをふかしながら
「コイツまったく使えない!」と言われました。

守ってくれるような上司も同期もおらず、
まわりの人間がみんな敵のように感じましたし、

何より、なりたくてなった助産師なのに
まともに続けることが出来ない自分が
とても情けなかったです。

就職して2年目に申し送りをしながら
咳が止まらなくなって
一言も話が出来なくなってしまったときに

「これ以上、この職場では働くことは
できない」と思いました。

産婦人科で働く以外の方法で
お産をサポートできるような技術を
身に着けるために針灸師を
目指すことを決意しました。

不思議に思われるかもしれませんが
針灸師の資格をとって
自分が施術をした患者さんが
無事にお産できたときに
「あの時の悲惨な人間関係のおかげで
今の私がある」と感謝できることです。

その頃は自分も力不足で足りない部分が
あったと自分を責めていて
そこまで思うことが出来なかったのですが

神様が私が後戻りせずに
信じた道を歩むためには
居心地のいい環境を与えるよりも
二度と戻りたくないくらいの辛い体験を
させないといけないと
用意してくださったと感じるのです。

あのとき職場でイジメていたボスと
自分が同年代になったから
気付けたこともあります。

離婚してすぐだった先輩や
子どもが授からなくて困っていた先輩がいたり
自分より後輩の仕事もろくにできないような
若いのが資格を持っているからというだけで
高い給料をもらっていたり

誰かに上手くいかない自分の人生の
八つ当たりをしたくなる気持ちも
理解できるようになりました。

そして、小学校や中学校で私を
イジメていた友人が
その頃、親が不仲だったり
逆に過度な親からの期待でストレスを
抱えていたとも後から聞かされて

いじめる方も大きなストレスを
抱えた結果ということに気づきました。

その後、働いた職場で
イジメが全くなかったわけではないですが

助産師としてはアルバイトの時代が長かったので
ずっとその職場に居続けるつもりがなかったことと
社員同士ではいざこざもあったようですが
学校にも通っていて勉強が忙しくて
職場の人と特に仲良くするような
余裕もなかったからか

私のことを悪く言う人もいると思うけど
相手にしていられないくらい
自分の他の世界に無我夢中になれると
他人になんと言われているか
気にならなくなるものです。

私にとって「また誰かにイジメられる
かもしれない」という
被害者の自分が全く
いなくなったとは思っていません。

「良い人そうにみえる人も
自分の立場を守るためには悪にもなる」と
人のことを根本的に信じられない部分も
あることは事実です。

職場の人間の人間関係は
とても大事です。

ですが、仲良しこよしを大切にするあまり
時として衝突や攻撃されることを恐れ
間違っていることを
正せなくなるような状態では

クライアントさんにとって
最適なサービスを提供できなくなっている
こともありえます。

決して、仲良くしてはいけないと
言う訳でなく
スタッフの持っている良い部分を生かして
チームがより高めあって結果をだそうと
するときには

相手との距離感も必要で
決して居心地がいいとも
限らないと思います。