○○をとめる伝説の助産師 | 岐阜県郡上の妊婦さんや母乳育児中のママのための鍼灸院

岐阜県郡上の妊婦さんや母乳育児中のママのための鍼灸院

数千例を超える出産や母乳育児に立ち会ってきた助産師です。病院の検診だけでは安心して出産が迎えられない妊婦さん、通常の母乳指導に満足できない‘子育てにこだわりたい’ママのためのに身体と心にアプローチする針灸院です。

私はある特殊な力をもつ助産師として
おそれられていました。

それは「陣痛を止める」からです。

学生時代は受け持った産婦さんが
なかなか生まれなくて
他の学生がどんどん既定の分娩数を終える中
最後まで実習をしていました。

働きだしてからも
自分の勤務中に生まれる人が少なくて
自分が勤務を終えた途端に
生まれるのは当たり前。

経産婦さんなどは子宮口が10センチ開いて
いきみたくなったら、
頭を抑えながら準備してツルッと
生まれることが多いのですが、

私が受け持つとそんな経産婦さんの
怒責もとめるくらい
強力な‘ストッパー’でした。

他の助産師が一晩に5人のお産につく一方で
私はひと月に5人しか取り上げないようなことも
ありました。

一晩中腰をさすり続けても、
一緒に階段のぼりやスクワットをしても
生まれないことも
珍しくありません。

スムーズにうませてあげるのが
助産師の役割なのに
私がいるとどうも陣痛がとまってしまう…。

助産師としての自信を失ってしまった
原因のひとつでもありました。

そんななか、気づいたことは
お産がはじまってからアレコレしても手遅れで
妊娠中からの身体のケアと
お産への不安を取り除いて
自信を持ってお産に挑める心のケアが
安産には必要だという事です。

人それぞれにお産の形は違うし
時間がかかっても満足いくお産ができる人も
たくさんいますが

やはりこじれたお産をするというのは
妊娠中の過ごし方や考え方に
問題があるといえます。

その頃から独学で陣痛を促すツボや
アロマの勉強をしていたのですが
これ以上、助産師を続けていくことは
できないと思った時に

私はお産が嫌いなわけでなくて
ベルトコンベアーのように
次から次と産ませるだけで
妊娠中から出産後まで
継続的に関われないような
大きな施設のお産が
向いていないということに
気づきました。

規模が大きくなれば
働いているスタッフも
多くなりますし、
人間関係が複雑になり、
患者さんにも個別性をもった
対応ができにくくなります。

妊娠中やお産後も継続して
関われるような仕事を目指して、
鍼灸師の道へ進むことを
決めました。