「正しいか、正しくないか」より「楽しいか」を基準に生きる | 岐阜県郡上の妊婦さんや母乳育児中のママのための鍼灸院

岐阜県郡上の妊婦さんや母乳育児中のママのための鍼灸院

数千例を超える出産や母乳育児に立ち会ってきた助産師です。病院の検診だけでは安心して出産が迎えられない妊婦さん、通常の母乳指導に満足できない‘子育てにこだわりたい’ママのためのに身体と心にアプローチする針灸院です。

郡上もりのこ鍼灸院・院長の
加藤祐里です。

昨日は治療院のお休みをいただきました。
今週は18日(土)もまちやどエクスチェンジ
出張ハンドマッサージに行くので休みます。

14,15日は臨時で営業しております。

昨日は6月30日一宮iビル・池川明先生講演会の
もうひとりの講師である

岐阜長良のヘナ専門美容室・セザムオーナー
武藤真紗世先生にお会いして参りました。
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お写真を撮り忘れてしまったのですが
実物はこの写真の10倍美人でカッコよくて
楽しい人生を満喫している感満載なのに
庶民っぽさもバランスよくて
憧れの大人の女性のオーラをはなっていました。

6月30日の打ち合わせもしましたが、
それ以上に女性経営者に必要なお金の話、
自分らしい美しさの話、
シュタイナー教育の話、
子どもへの性教育と両親の性の話、
インドのヘナの話、
活性酵素を除去する水素水で
加齢臭がなくなった話、などなど

一晩あっても足りないくらい
話が尽きませんでした。

そんな真紗世さん、昔は
「正しいか、正しくないか」を
基準に生きていたんですって。

でも息苦しくなってしまって
今は「楽しいか、楽しくないか」を
基準に生きていくようにしているそうです。

実は先週、2年ぶりくらいに
助産師のお産の勉強会に出席してきました。

お産を離れていたのと
引っ越しや針灸院の開業で
地元助産師会にようやく入ることができて
今回はじめての勉強会でした。

ひさ~しぶりに「エビデンスに基づいたケア」という
表現方法を聞いてなんだかこれまでとは
違う感覚に気づきました。

お産のときに行う
浣腸や会陰切開、剃毛や会陰保護など
実は外国などでは全く行われていなかったりして
世界的にはやっても意味がないどころか
逆に正常な経過を妨げる要因になっているとも
言われています。

日本でもそれらの行為を
やった場合とやらなかった場合に差が
あるのかを比べてデータとして
効果を実証するという
‘エビデンス(証拠・根拠)’に基づいて
助産ケアを検討するという考え方があります。

お産を評価するときに
分娩所要時間や
赤ちゃんのうまれたときの健康状態、
などは数値として判断できますが

満足度や産んだお母さんが何を感じたかなどは
比べようがありません。

「とっても良いお産ができました。
助産師さんがいてくださったおかげです」って
言ってもらったとしても

実は内心、あの助産師さんに
言われた一言に傷ついていたりすることが
あります。

帝王切開になってしまって
自分が望んだお産はできなかったけど
結果、いろんな気付きをえられて
自分の経験に感謝できることもあります。

お産に時間がかかっても
臍が巻いていて
のびてくるのを待って生まれてくる
赤ちゃんのペースもあります。

ひとりひとりのカラダや心が違うように
生活や人間関係が違うし、
日本のように全国津々浦々まで
医療が行き届いている国でさえ
かかっている産院が違えばケアも違うし、

同じ言葉をかけても
発する人、受け取る人によって
その時の気分や状況によっても変わります。

エビデンス重視の助産の現場を離れて
針灸師として人の健康を
ケアするようになって
痛みが取れたり、健康が回復していく
目に見える効果以上に

それまでの自分の命に対する考えが変わったり
まわりの人に感謝できるようになるなど
心の健康を取り戻していく姿を
みせていただきました。

今の私はお産は関わっていませんが
私が妊婦さんやお産後のママ
に針灸をすることで実現させたいのは
無事に生まれたらいいというレベルでなくて

今まで以上に幸せに生きていく
人生の気づきを得られるようなお産を
サポートすることだと気づきました。

エビデンスに基づいたケアとは
「正しいか、正しくないか」が基準です。

全く根拠のないことを
慣習的にやり続けることは
もちろん避けるべきですが

セザムの真紗世先生の言うように
「楽しいか、楽しくないか」を基準にするケアも
悪くないな、と思います。

「あの、貧血で困っていた妊婦さんに
この食材の、こんな調理法を
教えてあげたら喜ぶはず」

「上の子を連れてお産に来る人に
このおもちゃを貸してあげよう」

「その褒め方、いい表現!」

効果のあるなし以上に
助産師自身の毎日の何気ない日常に
相手を喜ばしてあげるヒントが
隠されていると思います。

相手のお誕生日プレゼントを選ぶ気持ちで
自分の提供できるケアの質や
レパートリーや声掛けの表現を
増やすようにすることで

助産師自身もワクワクするような
仕事ができるようになるのではないでしょうか?

そのためには助産師自身が
「楽しさ」を基準にした生き方を
してほしいと思います。

現場はもっと厳しいことばかりで
そんな理想論は通用しないことも
たくさんあるとは思いますが、

助産師にしかできないケアを求めている
人はたくさんいます。

6月30日はボランティアスタッフとして
一宮市在住の助産師さんたちが何人か
協力してくれることになりました。

助産師のつながりの欲しい人、
お待ちしています。