加藤祐里です。
妊娠前からもりのこ鍼灸院に
通って下さっていたMさんが
無事に出産されて
産婦人科を退院される帰り道に
治療に来てくださいました。
もりのこ鍼灸院は地元市民病院から
車で15分ほどの場所にあります。
Mさんのご自宅は八幡から2時間ほど
かかる遠方のため
妊娠中は妊婦健診のついでに
治療にきてくださっていました。
途中、切迫早産の兆候もあり
念のため治療をお断りさせていただいた
ときもありましたが
病院の診断もお聞きしながら
慎重に施術をさせていただきました。
私自身、次男のお産後の入院中に
母乳がほとんど出ないうえに
精神的にナーバスになっていたのか
子どもが泣き止まなくて眠れないのでなくて
子どもは静かで手がかからないのに
自分もとても眠いのに、目を閉じても
眠れない…という
東洋医学的には典型的な
お産後に特有の「血虚（けっきょ）」の
状態になりました。
長男の時は友人の針灸師が
病院に往診に来てくれたのですが
次男の時は退院するときに
かかりつけの鍼灸院に寄って
施術を受けたら
帰った途端におっぱいが張ってきて
ぐっすり眠れたという経験をしています。
もりのこ鍼灸院を建てる土地を
探していた時も
お産前後のママさんが市民病院に来た
ついでに寄りやすいような立地を考えていました。
ですから、何年も前から
私が望んでいたような形での
治療ができてとてもうれしい限りです。
本当なら産婦人科に入院中に
ケアを受けられるような世の中になると
いいな、と思いますが
まずはできることから挑戦していきたいです。
実はMさんのご実家のお母さまも
もりのこ鍼灸院の患者さんです。
Mさんのお産にも立ち会って
Mさんの上のお子さん達がご実家に
帰ってきているのでお世話もして
同居されている
おじいちゃん・おばあちゃんの介護もして
春になったから自宅の畑の準備もして
趣味も適度に手を抜かず
郡上の実家のお母さんと言うのは
とっても大変です。
でも、娘さんたちのお産や子育てを
サポートしてきて今どきのママたちの苦労も
よく分かるから、お話していても
私自身が「おかあさ～ん」と頼りたくなるくらい
母の愛に満ちた方です。
ママも赤ちゃんも、おばあちゃんも
みんなで利用してもらえるような
治療院をするのが夢でした。
郡上に引っ越してきて1年。
誰一人知り合いもいないなかで
看板も出さず、決して立地も良い条件とは
いえませんが
それでももりのこ鍼灸院にたどりついて
治療に通って下さる患者さんたちに
感謝の気持ちでいっぱいです。
助産師として何年も働いてきて
針灸や整体の知識も身に着けながら
色んな選択肢の中で
今のこの生活がありますが
お産をじかに取り上げることができなくても
命の誕生をお手伝いできる
仕事をさせていただけることに
涙がでそうなくらい
有難さを感じています。
2年目を迎えるもりのこ鍼灸院ですが
お世話になった人々に恩返しができるよう
ますます精進いたします。
どうぞこれからもよろしくお願いします。