「脾虚治療院」 | 岐阜県郡上の妊婦さんや母乳育児中のママのための鍼灸院

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数千例を超える出産や母乳育児に立ち会ってきた助産師です。病院の検診だけでは安心して出産が迎えられない妊婦さん、通常の母乳指導に満足できない‘子育てにこだわりたい’ママのためのに身体と心にアプローチする針灸院です。

郡上もりのこ鍼灸院・院長の
加藤祐里です。

東洋医学の基本の考えである
「陰陽五行」という言葉は
みなさん聞いたことがありますか?

陰陽というのは
大雑把にいうと
「光が当たるところ、当たらない所」

そこから世の中すべての物を
陰陽の二つに分けて考えます。

温かいに対して冷たい。
実(満)に対して虚(空)
男に対して女。
左に対して右。

どちらが優れているとか
悪いでなくて
どちらの要素もバランスよく存在し
偏ることなくお互いが調整しながら
ちょうどいい量で保たれていることが
理想です。

「五行」とはまたそこから
世の中のすべての物を
5つのグループに分類し
それぞれの力のバランスについて
考えられたものです。

ベースは
木・火・土・金・水の
性質にあてはめて
身体の臓器や色、性質、感情なども
振り分けられます。

下の図は
肝・心・脾(胃腸)・肺・腎の
五臓の関係図です。
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ここから先の診断は
同じ針灸師でも解釈が変わるので
人それぞれですが

食べたものから気が作られるので
脾(胃腸)が弱っている人は
気の生成が上手くいかず
全体的に気が下がっている傾向があります。

不安や心配、クヨクヨ、ストレスは
脾(胃腸)の機能を低下させます。

脾虚(胃腸機能の低下)だから
逆に心配性になっていることもあります。

いっとき、脾虚の患者さんばっかり
続いたことがありました。

針灸のお師匠に相談したら
「治療家が脾虚だから」

自分もベースが脾虚タイプなので
脾虚の患者さんの気持ちが
よく分かります。

教科書には食欲が落ちるとあるけれど
逆に食べ過ぎで困るときもあります。

そんなにお腹が空いていないのだけど
無意識のストレスで
満足感が得られなくて
食べて発散させて
逆に胃に負担をかけていたり

食べないと身体に悪いと思い込んでいて
無理に食べているケースがあります。

どちらも一食抜くと逆に調子がよくなります。

あと、脾虚の主婦に聞くようにしているのは
「ご飯の献立はすぐに思いつきますか?」

脾虚の場合、ひらめき力が落ちると思っています。
特に食事に関することは
自分の身体の声を感じて
食べたいものがパっと思い浮かぶこと、

スーパーでたくさん並んでいる
食材のなかから同じ大根だったとしても
一番新鮮でおいしい大根を選び取って
大根が発している
「私はおでんにすると最高よ!」という
声を感じ取ってパパッと献立が決められる。

家族の料理を作るお母さんこそ
気が満ちて巡りよい状態でいることで
食材の声を聴いて
その食材の気をもっと高めるような
料理を作ることができます。

脾虚のときは
「お腹がすくのだけど
食べたいものが思いつかない」
「お料理は好きなのだけど
考えるのが面倒くさい」と言いますね。

身体に良い食べ物を理屈で選ぶあまりに
身体が発しているメッセージに鈍感に
なってしまいがちな現代では
仕方ないかもしれません。