郡上もりのこ鍼灸院・院長の
加藤祐里です。
「針灸で逆子が治るエビデンスは？」
同業者、特に助産師や産科医に
よく聞かれます。
20年くらい前に日本だけでなく
海外でもたくさん
研究論文が出ていて
（針灸は日本より海外の方が
認められています）
今さらそんなこときいてくる時点で
勉強不足な産科医療者だと分かるので
私は相手にしません。
産科医が針灸に関心をもってくれるようになるのは
クリニックなどを経営するようになって
針灸室もやっている産婦人科と宣伝すると
イメージもよくなるみたいって
安易な動機の場合や
不妊治療に鍼灸を併用すると
妊娠率が高まると噂に聞いたとか
本当に針灸の効果を実感して
妊産婦さんのケアにとりいれている
産科医は少ない気がします。
身体にはたくさんのツボがあると
いうことはみなさんもご存知だと思いますが
ツボの場所を決めたのは
何千年も昔、
やっぱりそれ以上の歳月をかけて
こんな症状が起こると
皮膚のこんなところにこんな反応が
あらわれる、
痛いときはここの皮膚の部分を
刺激してやると治まるようだ、と
人間の身体を観察して発見した
‘研究と観察と再現性’が
何千年も前に実証された結果です。
ですから今さら何に効くとか数字で
示さなくてもいいと思っています。
私が妊娠中の針灸治療の効果を
お産のときに感じたのは
針灸師の奥さまのお産を
介助させていただいたときです。
お二人の方が同時期に続けて
お産されたので
すごく覚えているのですが
たいして陣痛を痛がらず分娩が進行し
初産なのに経産婦さん以上の経過で
ほとんどいきんでいないのに
赤ちゃん自身の生まれる力を感じられました。
同じ妊婦さんでも
使うツボや針の刺し方は
人によって変わります。
患者さんそれぞれの体質や
生活背景、考え方が違うように
みんな同じ施術なんてできませんから
科学的なデータで効果を
証明しろといわれても無理です。
目に見えないことは信じない
認めないという今の科学の考え方自体が
人間の可能性を否定しています。
でも、まずは何より
医療者の方には
患者さんに良いとか悪いとか言う前に
自分で体験してほしいと思います。
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上記治療所では妊婦さんでも安心な
痛くない鍼治療を受けられます。