経産婦さんはお腹が柔らかいので赤ちゃんが動きやすいです。 | 岐阜県郡上の妊婦さんや母乳育児中のママのための鍼灸院

岐阜県郡上の妊婦さんや母乳育児中のママのための鍼灸院

数千例を超える出産や母乳育児に立ち会ってきた助産師です。病院の検診だけでは安心して出産が迎えられない妊婦さん、通常の母乳指導に満足できない‘子育てにこだわりたい’ママのためのに身体と心にアプローチする針灸院です。

郡もりのこ鍼灸院・院長の
加藤祐里です

逆児に関する質問をいただきました。

病院では逆子体操を指導されますが
実は逆子体操など医学的根拠はないと
言われています。

どっちを上にして寝ても
寝る方を間違えても
治るときは治るし、
治らないものは治らない。

むしろ、体の硬い人が
無理にあの姿勢を行うことで
よけいお腹に余計な力がかかって
子宮が硬く張って
赤ちゃんは動きにくいのです。

妊娠27週で逆子と指摘された経産婦のNさん。
すぐに逆子のお灸、骨盤高位をトライして
28週で治りました。

でも、次の検診ではまた逆児(>_<)

経産婦さんの場合、
子宮が柔らかくお腹に余裕があるので
妊娠34週くらいまでは
上向いたり、下を向いたり
赤ちゃんもぐるん、ぐるんとよく動きます。

冷えやイライラ、食べ過ぎ
運動不足、疲労、寝不足などで
子宮が硬く張っていると
お腹の赤ちゃんは動きにくくなって
しまいますから

逆児になった、戻ったと
一喜一憂するのでなく
戻りやすいような
生活習慣を日々心がけましょう。

これは逆子でなくても
双子だろうと、高齢だろうと
どんな妊婦さんにもあてはまる
快適な妊娠生活をおくって
安産になるための基本の考えです。

ずっと同じ方向、背中の位置も変わらない場合、
胎盤や臍の緒の影響で
動きたくても動けないし
無理に動かさない方がいいこともありますから、
話は別なのですが、

胎動が激しい子の場合は
なんだかんだといって
逆児が治るので大丈夫です。

腕の良い年配の鍼灸師の先生で
昔、逆子でも下からお産したのが普通の時代を
知っている先生は
「その母体で過ごすには
その姿勢が楽だからそうしているわけで、
母体の状態さえ整えておけば頭位でなくても
自然に産める」って言います。

赤ちゃんは羊水に浮かんでいます。
物理的に考えて水の中に浮かんでいる物は
たいてい一番重い部分が下に沈みます。

頭が上を向いているということは
頭の比重が軽いと言うことです。

この時期の赤ちゃんの脳は急激に発達します。
脳はもっとも糖分を必要とします。

夏バテの影響もあって
パンや麺類などが続くと
赤ちゃんにとっては頭の比重を重くする
糖質が減ってしまい、
頭が下に沈むための重さが
足りなくなってしまいます。

日本人にとって最も適した糖質はお米。
唾液に消化酵素が含まれるので
よく噛んで食べましょう。

夜も早く寝るし、
冷えもないし思い当たるようなことはない
という経産婦さんに多いのは

上の子に手がかかって
お腹の赤ちゃんに意識が向いていない、

逆に上の子を我慢させすぎている。
(胎内記憶では子どもたちは生まれてくる前に
お空のうえで何番目に生まれて行こうか
話し合ってくるそうです。

お兄ちゃんがさびしそうにしていれば
ママに何とかしてほしいと
教えてくれても不思議ではありません)

パパが仕事で忙しくて
あまり家に帰ってこなくて寂しい、
もしくはパパに言いたいことが言えていない、
自分の気持ちを十分に受け止めてもらっている
実感がわかない、という
ママさんが多いように感じます。

お腹の赤ちゃんはママの心の変化を
敏感に感じ取っています。

自分では平気な振りをしていても
ごくんと飲み込んだ心の声は
心臓の鼓動や筋肉の緊張となって
体に記憶されます。

すぐに解決できないことも
ママ自身が気づいて
「本当はこうしてほしかった」って
認めてあげるだけでも
緊張した体が楽になります。