流産と早産の違い | 岐阜県郡上の妊婦さんや母乳育児中のママのための鍼灸院

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数千例を超える出産や母乳育児に立ち会ってきた助産師です。病院の検診だけでは安心して出産が迎えられない妊婦さん、通常の母乳指導に満足できない‘子育てにこだわりたい’ママのためのに身体と心にアプローチする針灸院です。

郡上もりのこ鍼灸院・院長の
加藤祐里です。

マタニティにかかわるセラピストの方に
知っておいてほしい最低限の基礎知識シリーズ。

流産と早産は違います。

予定日の当日が
妊娠週数では40週と0日です。

妊娠37週0日から41週6日までが
正常期産であり、
いつ破水しても陣痛が来ても
おかしくありません。

生理が順調な方の場合、
予定の生理が来る日の時点で
妊娠4週相当です。

妊娠21週6日までに体外に出てしまうものを
流産と言います。

22週以降36週6日までの出産が早産です。

流産の原因のほとんどが
赤ちゃんによるものです。

母親が何をしたからとか
何を食べたから流産したというわけでなく、

赤ちゃん自身が決めてきた寿命が
たまたま短かった、というものです。

ですが、セラピストとしては
妊娠初期の方に施術をする場合、
「何かあったら、あの施術を受けたから
異常が起きたのではないか」と
疑われる覚悟はしたうえで
施術の説明や注意点をよくお伝えした方が
いいでしょう。

よく聞かれる質問その2。

「切迫流産(早産)」
「稽留(けいりゅう)流産」

‘切迫’というのは
「まだ流産していないけど
兆候があるから気をつけようね」という状態。

出血やお腹の痛みはありますが
お腹の赤ちゃんは生きています。

「稽留流産」というのは
おなかの赤ちゃんは亡くなってしまっているけど
身体の外に出ていない状態です。

出血もお腹の痛みもなくて
いつもと変わりなく妊婦健診へいったら
超音波診断で赤ちゃんの心拍が泊まっていると
指摘された、というパターン。

稽留って、普段聞いたことのない
難しい文字を使われると
何か特殊で重篤な流産のような気がしますが、

出血やお腹の痛みが始まる前に
たまたまお医者さんが気づいたというだけで
特別、問題視しなくても大丈夫です。

今は患者さんの方が
病院のお医者さん以上に医学の知識に詳しい人が
たくさんいます。

民間療法やセラピストの仕事の現場でも
自分が聞いたことがないような
病名や医学用語に関して
「○○病は治りますか?」という質問のように
患者さんから聞かれることもあるでしょう。

そのようなときに
無理に知ったかぶるよりかは

「私はそれについて
あまり良く知らないので
教えてください」と正直に言ったほうが
いいかもしれません。

そしてセラピストに求められているのは
ご本人がその病気にかかられて
不安なのか、怒っているのか、
やりたいことができずに悲しんでいるのか、
痛みで苦しんでいるのかなど

その背景の気持ちを
よく聞いてあげることだと
思います。