月経コントロールは日頃の過ごし方も影響します。 | 岐阜県郡上の妊婦さんや母乳育児中のママのための鍼灸院

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数千例を超える出産や母乳育児に立ち会ってきた助産師です。病院の検診だけでは安心して出産が迎えられない妊婦さん、通常の母乳指導に満足できない‘子育てにこだわりたい’ママのためのに身体と心にアプローチする針灸院です。


郡上もりのこ鍼灸院院長の
加藤祐里です。

普段、患者さんの腰痛やら肩こりの
改善のために普段の生活や
考え方をこうるさく指導していますが、

2年に1回位の頻度で
‘ぎっくり腰’をします。

腰は整形外科的な
骨や神経だけが原因でなく
子宮や消化器などの内臓の変調、
肩や足などの関節や筋肉との関連、
怒りや不満、責任感などの
無意識のレベルの感情…など

さまざまな要因が絡んで
痛みを引き起こしています。

最近、私がぎっくり腰をしたときは
夫婦喧嘩の直後でした。

私の鍼のお師匠でもある
かかりつけの鍼灸師さんに
診てもらって言われた言葉。

「生理の後は、ただでも血液が減って
筋肉を養う血液が足りてない状態。

そこに夫婦げんかして頭に血が上ると
余計血が足りなくなるんだ。」

東洋医学では‘血’は
筋肉を養います。
血の不足や巡りの悪さは
筋肉痛やひきつり、ぎっくり腰、
寝違えの原因になります。

女性は毎月、生理がありますし、
出産や授乳などで
血が不足しやすかったり

冷えや食事、運動、感情からの
影響で血に支障をきたしやすいのです。

同じ喧嘩でも旦那は
別にどこも痛くならないし、
ぎっくり腰で動けない私を
放って出かけて行きましたから

やっぱり、女性は
怒るだけ損すると
思った方がいいでしょう。

生理の出血が多い、
または少なくて不順、
生理痛がひどい、
生理の時に頭痛がひどい
イライラする、
便秘、もしくは下痢
など生理に関したトラブルは
たいてい‘血’が
上手く働いていないと考えられます。

布ナプキンを使うことで
紙ナプキンの経費毒の影響を
防ぐことができますから
子宮からの出血を減らしたり
子宮や卵巣など骨盤内に
蓄積され続けてきた毒素を排泄して
より快適な生理を
手に入れることができます。

さらに布ナプキンを快適に
ラクちんに使いこなすために

今までの紙ナプキンに垂れ流してきた
‘感覚’を
おしっこやうんちを我慢して
トイレで気持ちよく出せるように
生理の出血も
コントロールすることができます。

これはちょっとしたコツも必要で
何回か月経のときに
訓練しないと体得できないのですが、

月経そのものの血液の質を代えるような、
生理の時以外の日常生活の
心がけで月経コントロールを
スムーズにします。

「冷やさない」

「温かい食べ物や飲み物をとる」

「胃腸をきれいにする」

「睡眠不足を避けて
適度な運動を心がける」

これらはすでに実践している
人も多いでしょうが、

私は自分のぎっくり腰の経験から
もう一つ付け足して

「女として生まれてきたことに
感謝して過ごす」

布ナプキンを洗っていると

最初の頃は汚れが落ちづらいのですが
体質が改善してくると洗いやすくなります。

生理の血液も匂いがなくなってきたり
色やどろっと感が変わってくると
自分の体質も変わってきたな、と気づきます。

そういえば腰痛が減ってきたな、

化粧ののりが良くなってきたな、

生理痛が楽だったな、

朝、楽に起きれるようになって
気持ちよく仕事にいけるようになったな、

とか一か月の自分の生活を
振り返りながら反省だったり
頑張ったな~と褒めてみたり。

夫婦喧嘩はなくなりませんが、
今ままで「女でも手を抜かず
頑張らなければいけない」と
自分を追いつめていたけど、

「私は女だし、
そこまで責任持たなくてもいいか~」って
視点を変えるようになったことで

夫や息子たちとの関係や
仕事への考え方などが
変わってきたように思います。

産婦人科で働いていた時に
生理痛で通院される方の多くが
「生理なんてなくなればいい!」って
自分の子宮や体を恨んでいました。

そういう「自分を認める」意識は
生理が始まってからでなくて

小さいころに親に
どんなふうに育てられたとか、
母親が生理や女性としての人生を
どうとらえていたとか、

自分では覚えていなかったり
無意識のうちに刷り込んできた
価値観が影響していることも
あるそうです。

今の女の子たちは
昔と違って
女性だからって学校の勉強や進路で
夢を諦めなければいけないことは減ったし

社会に出てもどれなりの
ポジションを与えられて
男性並みに結果を出せるようになったけど

でも、女性にしかできないことや
感性や人とのかかわり方
相手を思いやったり
感情が豊かで繊細な感覚があります。

男性のように働けないことを
マイナスにとらえるのでなくて
女性だったからこそ、という
オンリーワンの価値観が必ずあります。

月経コントロールは
最初はめんどくさいような気もしますが、

自分の子宮の声が聞こえてくる
ような時があります。

それは小さいときに
母や祖母から教えられた
何気ない躾だったり

あの時は平気な振りしたけど
本当は傷ついて悲しかった
自分の本音だったり。

食べたものが
自分の身になって
自分の体や心の扱い方が
自分の細胞一つ一つに
音楽のように響いて

その細胞の最後の姿が
生理の出血となっている。

私はそんな気持ちで
生理を過ごしています。