つわりで食べられなくても大丈夫です。 | 岐阜県郡上の妊婦さんや母乳育児中のママのための鍼灸院

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数千例を超える出産や母乳育児に立ち会ってきた助産師です。病院の検診だけでは安心して出産が迎えられない妊婦さん、通常の母乳指導に満足できない‘子育てにこだわりたい’ママのためのに身体と心にアプローチする針灸院です。


西洋医学的には
つわりの原因ははっきりと
解明されていません。

西洋医学の内服薬の
吐き気止めは
胎児に影響がでるので
妊娠初期には飲めません。

ツムラの漢方薬を処方してくれる
‘良心的な’産科医もいますが

正確な漢方的な
診断ができる産科医に
会ったことがなく

毎回「証が違うから
あってないと思う」と
外来で後ろから
眺めていました。

(それでも時々、
『よく効きました』と言われる
患者さんがいて不思議でしたが…)

なにせ、飲んだり食べたり
におったりができない
つわりの方には
内服処方はむいていません。

「つわりがひどい」と
病院にみえられると
他の疾患を否定するために
ひととおりの検査を行いますが

「ケトン体」といって
飢餓状態が続いて
体内の糖でなくて
脂肪を分解して生じる物質が
上昇しているときには

本当に、何にも食べてなくて
しんどいんだなって分かります。

ですが、
「もう、1週間以上
何も食べていないし
水を飲んでも吐いてしまう」
という方に
何人もお会いしましたが

実際にケトン体がでるような
ケースは少ないと思います。

そして、ケトン体が出ていても
胎児は順調に育ちます。

それくらい妊娠母体は
飢餓に強く、
何も食べなくても
生き残るような
自然の摂理にかなっています。

「お腹の赤ちゃんのために
栄養のあるものを
少しでも摂らなくては…」と
無理して何か口にしようと
される方がみえますが

この時期の胎児は
勝手に母体から必要な
栄養を吸収しますから
特別、たくさん食べる必要は
ありません。

食べられないことで
罪悪感を感じて
自分はだめなママと
責めている方もいらっしゃいますが

つわりだけに限ったことでないですが
絶食状態(ファスティング)は
胃腸の負担を減らして
デトックスをしてくれているので

逆に食事を減らす方が
体内の毒気が減って
赤ちゃんは喜んでくれる
かもしれません。

「葉酸」のサプリを勧められた方も
みえると思いますが

つわりが出る時期に
頑張ってとっても無意味です。

葉酸と胎児の関係は
妊娠前からの食事内容の影響
の方が強いですから、

つわりで気持ちの悪い時には
薬でもサプリでも
頑張ってとることは
やめましょう。

他の持病のために
継続して飲まなければいけない
内服がる場合、
胎児への影響も調べてもらう必要も
ありますから
必ず主治医に相談してくださいね。