「いきむ」意味 | 岐阜県郡上の妊婦さんや母乳育児中のママのための鍼灸院

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数千例を超える出産や母乳育児に立ち会ってきた助産師です。病院の検診だけでは安心して出産が迎えられない妊婦さん、通常の母乳指導に満足できない‘子育てにこだわりたい’ママのためのに身体と心にアプローチする針灸院です。


子宮口が全開大して
赤ちゃんの頭が
見え隠れするようになると

力いっぱい「いきむ」呼吸法を
行います。

「痛くなってきたら
大きく息をすって

息はもらさず
声も出さないで
長くいきむ。」という呼吸法は

今では、逆に
赤ちゃんの低酸素をまねくといわれ
良くないと言われていますが

まだまだ現場では
こういう呼吸法が主流ですね。

2年前から
助産師学生の実習指導をしていて
学校で指導されてくるのが

子宮口全開後もできるだけ
いきまない、
息をフーフーと吐いて
自然に入るいきみ感を逃すような
呼吸法で

全力で息をとめて
いきむお産と分娩所要時間も
変わらないし、

胎児心音も落ちずらく

学生の下手くそなお産でも
会陰もゆっくりのびてきて
裂傷のリスクも少ないように感じました。

ただ、本当にお産はケースバイケースで
一刻も早く出してあげなければ
いけないときは

やっぱり、しっかり力まないと
いけないと思いますので

何が正しいかというより
状況にあわせて
色々なパターンがあると思ってください。

ここで疑問。
質問サイトにもありましたが

「いきむ」と「りきむ」は
どう違うか?

りきむ(力む)
①息を詰めて力を入れる
②力のあるふりをする
③うまくやろうと気負う


辞書的にはどっちも同じみたいです。

よく、思いっきり
いきみましょうと言うと

顔や肩ばかりに力が入って
なかなかお尻の方に力が
入らない方がみえます。

これは「力む」
ことなのかなと
感じます。

上手ないきみ方は
ママはほとんど力をいれず

産道を緩ませて
あたかい道にするように
赤ちゃんを向かいいれるように
自分の中心を開いていくイメージです。

難しい感覚なので
お産する人全員がこういう
感覚があるわけではありませんが

「日本神話の御殿」という
日本語の由来を研究されているサイトにて
こんな記事をみつけました。


「息」が動詞になったものが

「息る」=生きる」
「息む=いきむ」である。

「息をすることが
すなわち生きること」


ママがお産の時に
「いきむ(息む)」のは
鼻からスイカをだすわけでもなく

大きいウンチをするのでなくて

生を産みだしている行為なのです。