「絶対、助産院でうみたい」こだわる気持ちを応援します。 | 岐阜県郡上の妊婦さんや母乳育児中のママのための鍼灸院

岐阜県郡上の妊婦さんや母乳育児中のママのための鍼灸院

数千例を超える出産や母乳育児に立ち会ってきた助産師です。病院の検診だけでは安心して出産が迎えられない妊婦さん、通常の母乳指導に満足できない‘子育てにこだわりたい’ママのためのに身体と心にアプローチする針灸院です。


私が助産師だけでなく
鍼灸師の資格をとりたい
と思った理由の一つに

助産院でお産をしたい人たちの
力になりたい、と
思ったからという理由があります。

私が助産師学生時代に
継続事例といって
妊婦さんを受け持って
出産、産後と
トータルして関わる実習がありました。

私の受け持ちさんは
助産師による
自宅出産を計画されていました。

学生は現場の助産師について
一緒にケアを行います。

あれから、13年たち、
いろんな人のお産をみてきたし
自分も助産院でうんだけど

やっぱりあれ以上の空気感を
感じられたことはありません。

他の人が下手くそとかでなくて
自宅出産という
オンリーワンの環境で

産む人を主人公にできる
言葉がけ、距離の取り方
まなざし、しぐさ、表情そのすべてが

洗練されたプロなのです。

そんな助産師として
最高の技をもっている人たちでさえ

越えられない壁があります。

助産師は正常出産しか扱えません。

妊娠中、血圧があがったり
なんらかのリスクが予測されば

嘱託医に診断を仰ぎ
助産院で出産はできません。

双子、逆子、
妊娠37週未満の早産
もしくは42週以降の予定日超過なども
単独で取り扱うことができないという
ルールになっています。

助産師は薬を処方したり
会陰切開など手術をすることが
基本的には許されていません。

病院であれば
陣痛が長引いたりしていれば
点滴をつかったり
少し会陰切開などをして

早めることもできますが

助産院では正常から逸脱されることが
予測されたら、異常が起こる前に
医師に委ねなければなりません。

だからこそ、そうならないで済むように
妊娠中から健康管理には十分に注意し、
お産についての予備知識を
充分にもってもらって

妊婦さんと十分な信頼関係を築いて
お産できるようにしています。

また、アロマやホメオパシー
整体やお灸など
医者でなくても取り入れられる
代替療法を積極的に取り入れられています。

なんとしてでも正常にお産して
母子ともに元気に育児をスタートできるように
細心の注意をはらっています。

助産院でお産したい思う人って
やっぱり、真面目でこだわる気持ちが
強いママが多いと思います。

たいていの人が
産院を選ぶ理由は
「近い」
「きれい」
「食事がおいしそう」
「知り合いが産んだ」
「妊娠前からかかっている」

という理由ですから

助産院を選ぶというのは

自分はどんなお産をして
どういう子育てのスタートをしたいのか

もし何かあれば医療の介入が遅くなるが
それでも自信をもって産めるのか

など、お産の事や
その周辺の事情も十分に分かったうえでないと
利点も欠点も判断できないのです。

自分だけが産みたいと思っても
家族に反対されたりしますし、

よく事情を知らない友達に
「本当に大丈夫なの~?」なんて言われたら
何度も不安になったりします。

それでも、やっぱりこだわりたい。

自分自身の持つ自然に産む力で

赤ちゃんが自然に生まれてくる時をまって

家族一緒にそのときを迎えたい。

誰に気を使うわけでもなく
一人ぼっちにされることもなく

長引く陣痛の途中で
スタッフが何人も入れ替わったりせず

妊娠中からよく知っている
助産師に身をまかせて過ごしたい。

実は、私は
長男のときに助産院でお産する予定だったのが

妊娠35週で破水してしまったために
助産院でおさんすることが
できませんでした。

二人目は助産院で産むことができたのですが

次男の妊娠初期に
卵巣嚢腫が20センチくらい大きくなって
経過を見ることしかできなかったのですが

私自身、母のおなかにいるときに
母が卵巣嚢腫の茎捻転で緊急手術をしていて

自分もなるのではないかという恐怖と

もし、手術になったら
助産院での出産が不可能になるかも…という
気持ちで

「どうして、誰よりも
助産院で産みたいと思っている私ばかり
こんな目にあうのだろう」と

毎日、泣いていました。

ですから、
「なんとしてでも助産院でお産したい」
という気持ちよく分かるのです。

時々、現場の助産師さんでさえ
「妊婦さんにこだわる気持ちが強すぎると、
異常になったときに搬送しにくい」と。

確かにある予想されるリスクを
正しく伝えるべきでえすが、

妊婦さんが異常になることを
心配してリラックスできないのは困ります。

それよりも私は
「やれるだけのことはやってきたから
もう何が起きても後悔しない」という
気持ちでお産を迎えて欲しいのですね。

助産師学生時代にお世話になった
尊敬する助産師が言っていました。

「逆子と予定日超過だけは
他に体に問題がないのに
病院にいかなきゃいけなくなって

なんとかして治してくれると
本当に助かるんだよね」って。

私は
正直言って助産師として
すごく腕がいいわけではありません。

どの業界でもそうだと思うのですが
努力以上に
センスや運が大事で

お産は好きだけど
あんまり向いていないな…と
思う時がよくありました。

ですが、腕の良い助産師さんたちの
助けになるような働き方はできます。

お産にこだわりたいママや

日本人が昔からしてきた
医療に頼らない生活の延長線上で
お産を介助する助産師さんたちの
力になりたい。

妊婦の知識もあって
そのこだわりも十分に理解できるからこそ

鍼灸でお手伝いできることがあります。

妊娠中に特に異常がなくても
予防的に鍼灸を受けておくことで
安産を目指すことができます。

また、自分では気づいていない
身体のクセを知ることで

生活や食事、考え方を見直す
きっかけにもなります。

病院では教えてもらえないような
安産のための体操なども
指導いたします。