ニューオリンズの騒音騒動。 | ジョバンニ松村のブルースとキャデラックな夜。

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日記です。
ニューオリンズの
一風変わった日常生活を味わってください。

コーヒーが効きすぎてしまったので、少しストレスフルな事を書いてみよう。

今「ニューオリンズの騒音を無くせ!」という団体の件が取り上げられマスコミには幅を利かせているかのように言われて、音楽を規制しろ!というネタでミュージシャンや土地を愛する人達が憂慮しているかのような事態が起こっている。

しかし、私としては何と無く、それすら罠に思えて仕方がない。

私はこの団体の表向きの主張は、(団体の人間たちが新しく移住してきたスノッブな人達が主かどうかは仮に別として)近隣の住人が文句を言ってるんだ!と言う触れ込みだ。

ミュージシャン連中も正義感を振りかざし、有ってはならない話だ‼︎ここは音楽の街だぞ‼︎と持ち仕切りだ。

勘の良い方はここで分かったと思うが、何処か似てませんか?この構造。人権で弱者を主張すれば金儲けになるという昔からの悪辣な団体トリックにみえてしかたがない。なんと言ってもこの国はプロ市民の本場。(でなければ、慰安婦の銅像など建つものか。) 
しかも、散々言われていた市役所のミーティングがドタキャンになったのが裏付けている気がする。

私はこの団体、この土地から音楽が消えない事を前提にやってる唯の金儲け集団にしか思えないのである。現に功を奏したのは私の知る限りではバーボンのクラブの音量規制だったが、これは変な話だが良かった。まず歩道に向けてスピーカーを向けてはいけないと言う法案が通ったが為に、心地良くバーボンを歩けるようになり、演奏を聴く支障も其れ迄のように、うるさ過ぎる事がなくなった。
悪かったのは、それを逆利用した思い上がったサウンドマンが嘘をついてミュージシャン達にアンプ持ち込み禁止にしたことなどがあったりするが…(そのクラブが潰れたのは言うまでもない)

ブラスバンドが警察の許可なしでセカンドラインの行進のようなもの以外は外で演奏出来なくなったとは言えど、需要が増え出世しているブラバンの方が多いぐらいではないだろうか?中にはびっくりするような下手くそなバンドですら海外にツアーに行ったりする。

またオフビートのようなローカル誌なんかルイジアナ州以外では国内はともかく海外で、しっかりお金を取って販売している。雑誌のバーコードを観れば英ポンドとカナダドルの表記があるぐらいだ。

またニューオリンズにはジャズフェスの他にもエッセンス、ブードゥー、サッチモ、フレンチクオーター、ポーボーイ等、フェスティバルだらけで減るどころか年々増えている。
昔は楽器をやっていれば簡単に誰でも出ることの出来たジャズフェスですら、最近では訳のわからない敷居が出来てしまい、昔からやっているような実力派R&Bのベテラン勢ですら頑固な新参者たちの勢力に馴染めないような人達は出にくくなってしまい、悲痛な嘆きを聴く事も少なくない。私からすればこちらの方が問題である。

また、観光業や音楽のビジネス裏には米国に限らずマフィアが絡んでたりするのも当然な話で、そこに対する批判がまずこの団体から殆ど聞こえてこない。そんなものを善意を盾にした騒音を嫌うという名目の一市民団体がどうこうというのもおかしな話で、実は同じ穴の狢なのではないだろうか?
この辺りが如何にも眉唾だという感じがするのであるが、以外にもそこを突っ込む人がいないのが不思議でならない。

また24時間酒を売るのもこの州だけ。それに大昔から観光に音楽とギャンブル、祭りぐらいしか街の収益になっていないような土地なのにそれをイキナリ辞められる訳がない。音量規制は彼らの主張が成功したかのように見せかけただけの茶番劇だったのである。絶対に裏があり議員などと政治面で共謀している精巧なシナリオライターがいるのかもしれない。と、いづれも憶測の域を出ないのだがこの団体は営利目的な事だけは確かだ。

もっと言えばこの土地のカジノや公共施設を持っているようなマフィアはそんな市民団体など何時でも潰すことが出来るぐらいの巨額な富を持っている。何故それをしないか?ここではないのだろうか?

この勢力を批判するのは彼らの作戦に知らずして便乗していることになる。しかし、注目集めとしてはニューオリンズの役にはたっているのかもしれない。ゴシップのネタとしてもなかなか面白いのかもしれない。音楽と騒音を出汁に根本的には、何もないところからお金を作り出す。
しかし、なんということであろう…こういう無責任な生産性のない騙し討ちの様な金儲けを考える人達がいるからリーマンショックが起こるのも無理はない。これではまるで新手のネズミ講か新興宗教である。

本当に潰すのなら、GHQがかつて日本の書籍を7千冊以上没収したように(欧米や戦争について)悪く言っているものだけでなく良く言っているものも没収するのが賢いのだろう。

結局、あの団体は注目されることによって金儲けする仕組み。勝って一番困るのは相手がいなくなった時の彼らで、もしそんなことが起こればアメリカとしても不名誉の歴史の汚点を残すことぐらい目にみえているではないか?世界中のオフビートの購読信者達も、俺は何のためにこのカラー刷りの高いローカル誌を買っていたんだ!と怒り狂うであろう、と結んでおく。