◎Sound And Vision
▼サウンド・アンド・ヴィジョン
☆David Bowie
★デヴィッド・ボウイ
released in 1977 from LOW
2016/1/17
再び三度デヴィッド・ボウイです。
まだ気持ちが落ち着いていません。
先ずは今日の曲、Sound And Visionから。
デヴィッド・ボウイが星になり、アルバムを聴き直しています。
ボウイ「再発見」です。
ボウイについて僕は、1枚のアルバムを体にしみ込むほどに聴きまくり、4、5枚を聴き込み、4、5枚をよく聴き、数枚をほとんど聴かず、その他は時々聴きたくなる、という聴き方をしてきました。
今は、その他に含まれていたLOWとLODGERの聴き込みをしています。
そこで「見つけた」のがこの曲Sound And Vision。
ボウイの死後、彼の人気曲やラジオでのオンエア回数のランキングの記事が幾つか上がりましたが、この曲はみなTop20に入っていました。
へえ、そんなに人気があるのかと思いつつ、実は僕、この曲はそらでは思い浮ばず、調べてようやくLOWに入っていることを認識した次第。
LOWは、たまたま昨秋、そろそろこれもと思っていたので、そのまま聴き込みに入りました。
僕が初めて買ったボウイのCDはNEVER LET ME DOWNと書きましたが、それはCDの時代の始まり、レンタルCD落ちのもので、ブックレットもきれいではなく、安かったのでちょっと聴いてみたいという程度でした。
後にリマスター盤が出てそれは捨てました。
次に買ったCDが当時RYKOから出たベスト盤で、タイトルがずばりSOUND + VISION。
といってまだ90年くらいだから映像特典があるとかそういうわけではなかったけれど、ボウイがヴィジュアル面でも時代の先を行っていたことを宣言した、と僕は解釈しました。
しかしそのベスト盤にはなぜかこの曲Sound And Visionは入っておらず、そこで覚え損ねたのが四半世紀後を引いていたということ。
あらためて聴くと、軽やかなファンク、ヴォーカルはあるにはあるけれど台詞に近く歌よりも曲やサウンドを聴かせる曲。
まるで鳥が歌うように軽やかなギターの旋律がスウィンギーでひたすら心地よい。
思わず口ずさみますね。
でも「てれって~ てってれ~」などといったハミングは他人が聞くと間抜けだし、或る意味恐い人に見えるかも・・・
よく聴くと、バッキングギターのひとつが「ダン ダン ダン ンダダンダン」とボ・ディドリーのビートを刻んでいるのが面白い。
一応付記すると、ボ・ディドリーのビートでいちばん有名な曲はジョージ・マイケルのFaithでしょうね。
今回貼り付けたYou-Tube映像はおそらく一般の人が作ったものと思われますが、これがとってもよく出来ていて、オフィシャルと言っても通じるくらい、素晴らしい。
こういう熱心で才能がある方もいらっしゃるんですね、とにかく観ていて楽しい映像です。
このアルバムではもう1曲、CDを買って最初にかけた時に「あ、知ってる」と叫びそうになった曲があります。
Speed Of Life
David Bowie
どこで聴いたのか、忘れていたのでウィキペディアで調べると、テレビ番組『衛星映画劇場』(NHK衛星第2)のオープニングテーマとして使用された、とのことでこちらも謎が解けました。
この曲を選んだNHKの人はセンスがありますね。
ただ、この曲の「人生の速さ」はずいぶんとゆったりしたものだけど、ボウイの人生を考えると、今は何か皮肉めいたものを感じますね。
いや、この曲のように、華やかで、しかし地に足がついた人生だった。
ある意味、デヴィッド・ボウイのテーマのような曲でもあります。
今の僕は「にわかボウイファン」といえばそうかもしれない。
今の時期に聴くから何でも素晴らしく聴こえてしまうのかもしれない。
音楽はやっぱり気持ちで聴く部分もあるのだから。
いや、そうかな・・・
僕は、それまで思っていた以上にデヴィッド・ボウイが好きだったこと今にして気づいた、そんな状態。
それまでCD持っていながらあまり聴き込んでこなくてごめんなさい、という思いもあります。
でも聴くことでボウイも星空で喜んでくれるのではないかと信じて、今はひとまずLOWとLODGERを聴き込んでいます。
今はほんとに、ボウイ以外のポピュラー音楽はアデルとエンヤしか聴いておらず、それらの頻度もボウイよりは低い。
自然と口をついて出てくる曲も、やっぱりボウイの曲ばかりなのでした。