People Get Ready ボブ・ディラン&ザ・バンド | 自然と音楽の森

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20141210BobDylanTheBand

 ◎People Get Ready
 ▼ピープル・ゲット・レディ
 ☆Bob Dylan And The Band
 ★ボブ・ディラン&ザ・バンド
 recorded in 1967, released in 2014 from the album THE BASEMENT TAPES COMPLETE!
 2014/12/10

 先月出たボブ・ディランの「ザ・ベースメント・テープス・コンプリート」、やっと聴き始めました。

 これについては、メイカーの説明を引用します。
 

 ディラン・ファンが最も待ち望んでいたブートレッグ・シリーズ!

 ブートレッグ・シリーズの第11弾は、バイク事故後隠遁期の1967年の夏、休養しながらも、旺盛な制作意欲で素晴らしい曲を作り続けていた、60年代半ば全盛期のディランと、そのバックを固めていたデビュー前夜のザ・バンドが、秘密の地下室で行なっていたレコーディングセッション。
 一部は1975年『地下室』として24曲が世に出たが、遂にその秘密の全貌が遂に明らかになる!未発表曲、未完成曲など幻の音源多数収録。
 【デラックス・エディション】は限定5000セット6CD超豪華BOX。


 僕は、確かにディランは大好きだけど、萩原健太さんのようなマニアというほどでもないので、根詰めて聴き込むということもなく、ひとまず1回聴いて、後はさらりとかけているくらい。
 
 しかし、その中に、とても心を動かされる曲がありました。

 People Get Ready

 僕はこれをジェフ・ベックwithロッド・スチュワートで知りましたが、元々はカーティス・メイフィールドがいたインプレッションズの曲。
 「ローリング・ストーン」誌が選ぶ"The Great Songs Of All Time"において24位と、後の時代への影響力も大きな曲。

 ディランのここでのヴァージョンは、まあ言ってしまえば肩慣らし的に緩く演奏していて、歌い方はほぼオリジナルのまま。
 
 しかし、だからこそ、ボブ・ディランが何に感動したかが真っ直ぐに伝わってきます。
 
 そして、あのボブ・ディランでさえも、僕と同じように感動したということに親近感を覚え、同じ価値観を共有しているのかもしれない、というのがうれしかった。

 僕にとっても、思い入れがとりわけ深い曲でもあるのだから。
 
 "All you need is faith to hear the diesels humming"

 ディーゼル機関車のエンジン音がハミングに聞こえる、その抒情性。
 ボブ・ディランにもそう聞こえたのでしょう。
 そして僕も。

 今回、残念ながらディランとザ・バンドの映像がなかったので、オリジナルのインプレッションズを聴いてください。