◎VAPOUR TRAILS
▼ヴェイパー・トレイルズ
☆Vapour Trails
★ヴァイパー・トレイルズ
released in 1979
CD-0208 2012/2/27
ついに買いました!
このアルバムに収録された2曲目Don't Worry Baby、邦題「サーフ・サイド・フリーウェイ」は、かの「ベストヒットUSA」のテーマ曲。
そのことは以前から知っていましたが、でも買おうと思ったことがなかった。
それがついに買ったのは、最近またケーブルで「ベストヒットUSA」を見るようになったからですが、今はその曲が誰のなんという曲かのテロップが流れるようになっているですね、いわば視覚にも訴えられたからでした。
「ベストヒットUSA」のテーマ曲がDon't Worry Babyであるのを知ったのは番組を見始めてから暫く経ってからでしたが、僕はてっきりオリジナルの曲だと思っていたので、それが普通の洋楽の曲だと知って意外に思いました。
オリジナルのテーマ曲だと思ったくらいだから、響きが洋楽っぽくないというか、日本人がアメリカ風、ウェストコースト風に演奏したものだと僕は感じていたからです。
時々長く流れると英語の歌詞が出てきてはいたのですが、にしても。
今回、ついに買っていろいろ調べてそれが分かりました。
彼らは英国人のセッションバンドだったんですね、それで納得。
そういえばバンド名の"vapour"のスペルも英国風の綴りだし。
英国人でも日本人でも、自国民ではない人が西海岸を思い浮かべるのだから同じですよね。
なお、"vapo(u)r trail"とは「飛行機雲」のことで、ラッシュのアルバムタイトルにもありましたね。
アルバムは、件の曲の邦題を見て分かるように、サーフィンによく合う爽やかで湿度が低くて少しセンチメンタルな響きで、ウェストコーストAORという感じかな。
フュージョンっぽいのもいかにも70年代後半という音作りで、そこも当時の日本のシーンと重なる部分でしょう。
セッションミュージシャンだけに手堅くて上手い感じはしますが、かの有名なSky Highのジグソーと同じ傾向かなとも思いました。
でも、僕が聴くにはちょっとばかりきれいすぎる、おしゃれすぎるかな。
それは音楽自体の問題ではなく、あくまでも僕との相性の問題ですけどね。
しかし逆にいえばエッセイや細部にこだわらない本を読むときにかけておくとさらっといい感じのBGMにはなりそうで、それはそれで割と気に入りました。
CDを買うと誰が知っている人が参加していないかブックレットで探すのも楽しみのひとつですが、このアルバムはドラムスにスティーヴ・ホリーが数曲に参加していますが、
スティーヴ・ホリーは当時はウィングスの正式メンバーでしたが、本家が休んでいる間にホリーはこんなところでアルバイトしてたんですね(笑)。
というわけで結局はポール・マッカートニーが絡んできたのはうれしい限り(笑)。
それにしてもDon't Worry Babyを聴くと思わず「ザ・ベストヒットUSA」と言いたくなり、さらに続けて「こんばんは小林克也です」と物まねしたくなります。
自慢じゃないけど僕は小林克也さんの声真似は割と似てるんですよ(笑)。
さらに、LPを集めて倒して流して遊びたくなりますね。
今月は1980年代の話題が多かったですね。