エリック・クラプトン&スティーヴ・ウィンウッド | 自然と音楽の森

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自然と音楽の森1日1枚-June27EricClaptonSteveWinwood


◎LIVE FROM MADISON SQUARE GARDEN

▲ライヴ・フロム・マディソン・スクエア・ガーデン

☆Eric Clapton & Steve Winwood

★エリック・クラプトン&スティーヴ・ウィンウッド

released in 2009

CD-0087 2011/06/27

Steve Winwood-004


 エリック・クラプトンとスティーヴ・ウィンウッドのマディソン・スクエア・ガーデンにおける歴史的共演コンサートのライヴ盤。

 他のメンバーはベースにウィリー・ウィークス、キーボードにクリス・ステイントンそしてドラムスにイアン・トーマス。

 意外にもというかスティーヴ・ウィンウッドにとってソロ以降では初めてのライヴアルバムということになります。


 エリック・クラプトンとスティーヴ・ウィンウッドがこの秋に一緒に来日公演を行いますね。


 しかもなんと札幌にも来るんです!


 これは行かない手はない!


 早速ネット先行予約でチケットを2枚押さえました。

 11/17(木)でまだ4カ月以上あって予習はまだ先でもいいかもしれないけどひとまずチケット確保で気持ちが盛り上がったので早速このライヴ盤を聴きました。


 これだけの共演となるとどちらの曲がどのように演奏され収録されているか気になるところですが、このCDについての2人の「持ち歌」を調べてみました。

 なお「持ち歌」として数えるのでカバー曲についてここではこの2人が関係するバンドのものとしてライヴ盤も含めて数えます。


エリック・クラプトン=5曲(Forever Man)(Double Trouble)(After Midnight)(Rambling On My Mind)(Cocaine)

デレク&ザ・ドミノズ=2曲(Tell The Truth)(Little Wing)


スティーヴ・ウィンウッド=1曲(Split Decision)

トラフィック=4曲(Glad)(Pearly Queen)(No Face, No Name, No Number)(Dear Mr. Fantasy)


ブラインド・フェイス=5曲(Had To Cry Today)(Sleeping In The Ground・・・オリジナルアルバム未収録)(Presence Of The Lord)(Well All Right)(Can't Find My Way Home)


 その他Low DownはJ.J.ケール、Them Changesはバディ・マイルズ、Voodoo Chileはジミ・ヘンドリックスの曲そしてあのGeorgia On My Mindの4曲がそれぞれのアルバムには収められていない新たなカバー曲となります。

 2人が参加したブラインド・フェイスが多いのは当然として比率はエリックのほうが若干高いかな。

 なおdisc1Tr2:Low Downはトレイ裏の曲目リストには記載されているのですがなぜかブックレットの曲目リストから抜け落ちています。

 単なるミスかな。


 曲についてエリックから。

 Forever Manは僕がエリックでいちばん好きな曲なのでこれが入っているのはうれしいし札幌でもぜひ演奏してほしい!

 Tell The Truthも意表を突いた選曲だけどこれも大好き。

 Little Wingは言わずと知れたジミ・ヘンドリックスの曲だけどこの次にトラフィックのメンバーが録音にフル参加したVoodoo Chileへと流れていくのは同じ60年代の英国で生きたジミへの思いを感じます。

 エリックの曲についてはあまり目立ちすぎないけどエリックらしさを感じるなかなかの選曲だと思います。


 スティーヴでは英国ロック隆盛期らしさを感じるPearly Queenが入っているのは歴史的共演にはふさわしいかな。

 Dear Mr. Fantasyはスティーヴも待ってましたというところでしょうね。

 スティーヴについてはソロから1曲しかなくしかもアルバムの中の目立たない曲であるのがいろいろと考えさせられる部分です。


 ブラインド・フェイスではなんといってもPresence Of The Lord。

 エリックのコンサートでもおなじみですがここでは後半は2人が輪唱で盛り上げています。
 いや輪唱と書くとカッコいいけど実は2人がずれて思い思いに歌っているという感じで(笑)、だけどこの場合はだからこそ伝わってくるものが大きいですね。

 バディ・ホリーのWell All Rightは2人ともほんとうに好きなんだな。


 カバーではThem Changesがバディ・マイルズの曲ということで僕は知らなかったのですがアルバムのCDが普通に入手できるようなので早速聴いてみようと思いました。


 エリックのギターの音色が前よりもまろやかに鳴っている感じがします。

 スティーヴのキーボードはやはり空間を支配しますね。

 

 聴いていて思ったのは2人の声質が意外と似ているというか、エリックが出せない高い声をエリックの声のイメージでそのまま高くしたのがスティーヴの声という感じでうまくイメージが統一されていると感じました。


 エリックとスティーヴは2003年のスティーヴのアルバムにエリックが客演してから仲が良くなっていったようで、スティーヴのその次のアルバムにも参加しているし今年は2人揃ってロビー・ロバートソンのアルバムにも参加しています。

 昔は仲が悪かったというかライバル視以上に反目し合っていたのかななどと考えていた時期もあったのですが、お互い年を経て歩み寄りうまくやってゆけるようになったのは感動すら覚えます。

 単にきっかけがなかっただけかな。


 このライヴ盤を聴くと今の2人はほんとうに合っていると感じるしお互い新たな刺激を受けながら演奏を楽しんでいる様子が伝わってきます。


 その2人が揃って来日公演を行うなんて。


 しかも札幌に来るなんて!!


 まさに夢みたいで生きていてよかったと思います。

 コンサートの日までは不慮の事故に遭わないように気をつけて生きてゆきます。


 今年になってデイヴ・メイスンからトラフィックに行きさらにスティーヴ・ウィンウッドにたどり着いて気持ちが盛り上がっていたところで来日来札公演があるというのはあまりにも出来すぎた話かな。

 だけどやっぱり自分は多少の運命論者だからそういうことになったに違いないと思います(笑)。

 

 どんな曲を演奏するかを想像するだけでも楽しい。

 でもForever Manは絶対にやってほしい!

 

 でも。

 コンサートは早くに気持ちが盛り上がりすぎて当日は下がっているということも時々あるから、盛り上げ過ぎないように気持ちを続かせていきたいですね。


 ひとまずチケットが届いたところでまたエリックのアルバムを記事にすることにしますか(笑)。