◎AIN'T NOTHIN' STOPPIN' US NOW
▲エイント・ナッシン・ストッピン・アス・ナウ
☆Tower Of Power
★タワー・オブ・パワー
released in 1976
CD-0074 2011/06/10
タワー・オブ・パワーの7枚目のスタジオアルバム。
タワー・オブ・パワーのオリジナルアルバム3枚が(チープな)紙ジャケで再現されたセットORIGINAL ALBUM CLASSICSのシリーズを買いました。
このシリーズは3年くらい前にSONY/BMGで始めたもので今はWARNER系でも出ていて僕もよく買いますが通常は5枚組で3枚組のを買ったのは今回が初めてです。
タワー・オブ・パワーの名前を知ったのはヒューイ・ルイス&ザ・ニュースのアルバムにそのホーンセクションが参加していたから。
当時はまるで事情が分からないからタワー・オブ・パワーというのは有名なスタジオミュージシャンの集まりとしか思っていなかったところ、実は1970年代に売れたソウル/ファンク系のバンドだと知ったのはかなり後になってからでした。
特にソウルを傾聴するようになってからずっと聴きたいと思っていたのですがこの3枚組をタワーレコード札幌PIVOT店に1500円であるのを見てついにその時が来たと買いました。
ソウルって1970年代ですよね。
ソウルと呼ばれる音楽は1960年代に隆盛を極め1970年代前半に発展するわけですが後半になるとディスコに席巻されて勢いを失うかブラコンに形態を変えて生き残るかの道は2つ、もしくはソウル時代から活動を続けている人の新譜に対してしか使われなくなり、いつしか消滅しました。
今は若い世代がリスペクトの対象として復活させていますが。
タワー・オブ・パワーを聴くとソウルという一般のイメージのど真ん中という音でした。
ど真ん中のしかもフォーシームだのなんだのではなくスピンがあまりかかっていない昔からの直球という感じ。
だからこちらも初めてにもかかわらず心のど真ん中に入ってきて懐かしさがこみ上げてきました。
1970年代の日本は高度経済成長期で人々もみな上を向いて前に向かって歩んでいた頃でしょう。
ソウルのサウンドはそういう気持ちにぴったりだったのではないか。
当時は海外旅行も車も洋酒も日常生活の中では少し高いところにある「夢」でありまた「普通に楽しい」日常生活すらもそうした夢の中での話だったのかもしれない。
浮ついたことばかり歌っているように聞こえるけどそれは忙しい現実を直視するのではなく少し先の理想や週末の休みを思い描いて心が軽くなるという効果があったのかもしれません。
もちろんソウルが日本のための音楽というわけではないでしょうけど、これは時代の偶然ですね。
1970年代は僕は東京で幼稚園から小学生をしていた頃で、その時代のソウルや洋楽ヒット曲を聴くと懐かしさに襲われます。
ビリー・ジョエルやABBAやカーペンターズなど一部は当時ラジオなどで耳にしていて知っていた曲もあるけど、僕の場合は後から聴いたものでもそう感じることが多いです。
と言ってしまう僕の心は1970年代にとらわれすぎているのかな。
いや、タワー・オブ・パワーのこの3枚を聴くと決してそんなことはないと感じます。
その時代にしか作り出せない音であり当時生きていた僕の心の奥底で何かがそこにつながっているのだと思いたいです。
今回はタワー・オブ・パワー自体から話を広げて書きましたが繰り返し彼らの音楽が一般的なソウルという音楽のイメージのど真ん中にあると感じたのでそうさせていただきました。
いいですね、タワー・オブ・パワー、車にこんなに合うとは思わなかった。
ひたすら気持ちいいんです。
音楽的にはブラスをはじめ楽器によるキメのフレーズがあってだらだらとせずに曲がスパッと切り替わっていくのが気持ちがどんどんフレッシュになっていく感じがします。
この場合はひたるのではなくしゃきっとする気持ちよさですね。
歌としての歌メロはそこそこだけどこの場合は歌が目立ちすぎると全体の気持ちよさが損なわれるのではないかな。
真面目に聴きたいアルバムもあるけど気軽に楽しみたいアルバムもある。
音楽は時代を表す鏡である。
タワー・オブ・パワーを聴いて音楽の2つの意味と意義を再確認しました。
1曲目の表題曲はブラスの流れがヒューイ・ルイス&ザ・ニュースのHip To Be Squareを思い出させて二重の懐かしさに襲われました。
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ところで僕は今日から水曜まで出張でPCが使えないかもしれない状況になります。
このBLOGは毎日続けることを目標にしていて不在の間はタイマーでセットすることも考えましたが、5日間も間があくのは「1日1枚」というコンセプトに反するかなと思いそれはやめました。
実際に記事にしたものからのチェインリアクションでその日の夜に次の日の記事のCDが決まることもありますし。
ただし携帯で記事を上げることが可能で携帯であれば使えない状況はほとんどないので、携帯で記事を上げることも考えています。
ですが携帯で上げたことはまだないのでうまく行くか不安であり、それもこれから検討します。
何でも動きが遅いんですね僕は・・・
もしかして出先でPC環境になるかもしれずその場合は記事を上げることを積極的に考えます。
結局、明日6/11(土)から6/15(水)までは記事が上るかもしれないし上がらないかもしれません。
もし上がったところを見かけましたらまたお読みいただければと思います。
万が一上がっていないことに気づいた方がいらっしゃいましたら、ああ使い方理解できなかったんだなって思ってくだされば(笑)。
よろしくお願いします。