SCHECTER 弦落ち修理 | ギター屋ジョニーのブログ

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ギターの事とバイクの事が中心のブログです

2010年も今日で最後ですね。自分にとっては人生の転機となる1年でした。



5月に13年過ごした東京から、生まれ故郷の静岡県浜北市(現在は浜松市浜北区)に帰ってきて自分でギター修理の仕事(お店)をはじめました。



自分ではじめてみて思ったのは、日本全国どこにでもギターが好きな人はいるってことと、ギターを売るお店はたくさんあるけれど、信頼できるリペアマンは数が少ないということです。



実際まだそれほど自分の名前が有名なわけではないので、ひとつずつ依頼された修理を確実にこなしていくだけだと思っています。私の理想ですが、プレーヤーの皆様が一生付き合っていけるリペアマンになりたいと思っています。



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抱負はこのへんにしておいて・・・・・・修理日記です(といっても暇な時に書き貯めています)



前回のFENDERのカスタムショップストラトと同じお客様の修理です。



綺麗な青色をしたシェクターのストラトタイプのギターです。



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ブリッジはFloyd Roseのオリジナルで、指板はサイドスキャロップ加工してあるギターでなかなかいい作りをしています。シェクターの最上級クラスのギターです。(たぶん)



修理依頼は1弦の弦落ちを直して欲しいとの事。



上から見ても明らかにネックのセンターがずれていて、6弦側と1弦側では弦と指板の端までの距離が違う。



6弦側は余りすぎで1弦側はちょっと余裕がない感じです。(画像では分かりにくいですが、握ってみると明らかです)



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ネックポケットに余裕があるかな~とジョイントビス4本を緩めてネックを揺らしてみましたが、びくともしません。



ネックを外してみたところ、上から真っ直ぐきっちり収まっているようです。



まず、どの変にセンターを持ってくるか決めて、ネックが当たりそうなところのポケット内側を何種類かのノミで薄く削ります。



荒めのサンドペーパーで微調整をしつつ、ネックの最終位置を決めて完成です。



ネックを収めてもネックポケットに隙間が見えるわけでもなく、本当にどうやって修理したんだ?って思えるのですが、1弦の位置は明らかに内側にはいっています。



15Fあたりの元の磨り減ったフレットで調べてみると1弦が約0.8mm内側に来ています。



見た目でもネックがどちらかに寄っている感じはなく、適正位置に収まりました。



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試奏してちょっと激しめにプリングしたりビブラートをかけたりしましたが大丈夫でした。



今回は結構なお値段のギターでの修理でしたが、同じような症状のギターはたくさんあると思います。



自分が最初に買ったギターは6弦側が思いっきり弦落ちしていましたし。(FERNANDESの8万円前後のギター)



この手の修理は度合いによって多少金額が変わるのですが、今回は\5,250でやらせていただきました。



このお客様、ギターにはかなりこだわっていてこんな風に直してくれるお店を探していたという事で、大変お喜びになって帰られました。



私自身ギターがすごく好きなので妥協したくないというのがあります。お客様の直したいという気持ちに正面からぶつかっていきます。



浜松のギターの好きな人が全員きてくれたらな~なんて思っています。



実際私を信頼して北は北海道、南は鹿児島まで、わざわざ送ってきて下さるお客様もいらっしゃいます。



先日浜北の音楽イベントに行った時に楽屋でバンドマンの方々とお話させていただいたのですが、自分のギター(ベース)が最適な状態なのか悪い状態(要調整、修理)なのかわからないという方も多くいらっしゃるように思いました。



私自身、学校でギター製作を学ぶまでは全くわからなかったですし、メーカー修理をやっていたときも最初の頃は今の半分も分かっていませんでした。




診断は無料なので、ちょっと見てもらいたいという方がいらっしゃいましたらお電話かメールでお問い合わせ下さいね。お待ちしております!!




↓お店のホームページです。よかったら覗いてみて下さい。
ギターショップ カエデ