碁盤斬り | GUILEさんの毎日がBLUES、ちょこっとHARDBOILED 18TH SEASON

GUILEさんの毎日がBLUES、ちょこっとHARDBOILED 18TH SEASON

EVERDAY I HAVE THE BLUES AND A LITTLE BiT OF HAREBOiLED STYLE.

毎日がブルース、ちょこっとハードボイルド。



柳田格之進は清廉潔白な性格でいわれのない罪に陥れられ、娘お絹と浪人暮らしをしている。その性格に吉原の女楼主お庚は惚れてなにかと二人を援助している。

ある時、棚賃の一両をやっと得たが両替商萬屋源兵衛の意地の悪い碁に怒りを覚え、萬屋と賭け碁をする。
以前にその怒りとなったいさかいを思いだし、またそのいさかいからなった自分の境遇を恥じて自ら投了する。

その後萬屋と既知を得、付き合いを始めるが、ある事件をきっかけに格之進父娘の運命が大きく変わっていく・・・

「孤狼の血」の白石和彌監督で、落語の「柳田格之進」をモチーフにした草彅剛主演での映画を作っているのを随分前に知った。

草彅剛の父親役に違和感があったが、娘役お絹の清原果耶の透明感がなんとも言えず、適役だった。割と彼女は地味な役が多いので、同年齢の若い女優さんに比べたら目立たないのが残念だがこの役はいい。

注目は小泉今日子の存在感のある演技。昔なら岩下志麻やら、かたせ梨乃の役どころだが小泉今日子の亀の甲より年の功みたいに堂々した演技がこれは日本アカデミー賞のノミネート候補だな。

あとは萬屋源兵衛の國村隼と仇役の柴田兵庫役の斎藤工とその小泉今日子ががっちり、脇を固めている。

これはいい、今年一番の邦画の作品かもしれない。