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葵は荒れていた時代に、抗争で自分が殺した相手に喉を切られ、声を失う。
出所後、音大の清掃の仕事に就く。ある日、ピアノ科の美歌が自殺をしようとするのを止める。
事故で視力を失ったことを悲観してのことだった。
それから、葵は美歌の助けになるようになる。美歌は葵をピアノ科の生徒と思い込み、葵のピアノを聴きたいと頼む。ピアノが弾けない葵はピアニストの北村に頼み込み、その代価として大金を払い続ける。
このことが誤解を生み、やがて三人の運命が大きく動き出す・・・
中途失明や失声や失聴した人はなかなか、点字や手話が出来ない人が多い。特に点字を読み取る微妙な指先の感覚は難しい。もし、あなたが晴眼であるなら、目をつむって点字を触って欲しい。点字の点の位置や数がわからないはずだ。
北村が根性の曲がった嫌な奴に、最初は思えていたが、段々と本当はなかなかいい奴やんかと思えるようなってきた。
葵の同僚役の古田新太がなかなかいい味を出している。こんな役をやらしたら、古田新太の右に出るものはいない。
今回は浜辺美波演じる美歌の役はプライドの高い気の強いお嬢様の役。しかし、視力を失ったことで、その裏は苛立ちや不安を抱えた難しい役柄。
ご都合主義なところもあるがエンディングもハッピーでなかなかよかった。ちょっと、昔の日活の青春映画に似てなくもない。