ある資格でその資格の仕事で長年飯を喰っていた。
6年前に退職した。
資格は大学時代にとった。普通、この仕事をしていた者は 大学ではS先生のゼミなのだが、自分はSゼミではなかった。けれどもS先生にはゼミ生同様に随分とお世話になった。
元の職場には同じ大学でS先生にお世話になったものがたくさんいる。
昨日、先輩で元上司でもあったSさん経由で後輩のOくんからS先生からの訃報を知らされた。
明けて、今日ケロロ軍曹ことMさんからも連絡がきた。
「同じ情報経由や」
Mさんは言った。
今年は多くのお世話になった人や身の周りの人が亡くなった。
毎日毎日、同じ時間が流れてきたはずなのに、故人の年齢を聞き、同じようにすごく自分が歳を取った気がする。いつまでも大学生のままの自分がいる。