白石咲和子は学生時代にスペインで事故に遭い、救急救命医師に救われたことより、医師を志し、医師になってからも救急救命医療に携わっていた。
ある事件がきっかけで総合病院の救急救命医を辞め、故郷金沢に戻る。
金沢では年老いた父親が一人で暮らしていた。咲和子は在宅医療専門の医師として「まほろば診療所」に勤務する。
様々な事情で在宅医療を選択する患者に最初は戸惑う咲和子だったが真摯に患者に向き合う。そんななか、咲和子の父が大腿骨骨折に加え、脳卒中を併発する・・・
先々週、偶然原作者の南杏子さんが出演されているテレビを見た。医師である南さんも在宅医療や終末期医療に携わっているそうだ。
人それぞれに自分の望む医療、自分が望む最期があっていいはずだが、画一的な医療、死に方になってしまう。
肺がんの患者から「たばこを止めたって私の命がいくら延びるんですか?」と尋ねられ、絶句する場面が印象的だった。
「好きなように生きたいし死にたい。私の人生だもの。」
そこから最終的なテーマ、安楽死について考えさせられていく。
吉永小百合さん76歳。実は父親役の田中泯さん76歳、同い年、誕生日はじつに三日違いだ。(田中さん1945年3月10日生まれ、吉永さん3月13日生まれ。)あと何本、彼女が映画に出演出来るのだろうかと最近はそう思いながら「最後の映画スター 吉永小百合」の映画を見ている。