騙し絵の牙 | GUILEさんの毎日がBLUES、ちょこっとHARDBOILED 18TH SEASON

GUILEさんの毎日がBLUES、ちょこっとHARDBOILED 18TH SEASON

EVERDAY I HAVE THE BLUES AND A LITTLE BiT OF HAREBOiLED STYLE.

毎日がブルース、ちょこっとハードボイルド。





権威ある文芸誌を持つ出版社の創業者一族の社長が急死する。社長一族には先妻との息子、後妻がおり、彼らにはそれぞれ、副社長、専務がつき派閥を形成している。

副社長が社長に昇格し、ジュニアをアメリカへ追いやる。一般誌トリニティの編集長速見は休刊を阻止するため、あらゆる企画を捻り出す・・・

会社の生き残りに騙し合う人間模様、「コンフィデンシャルJP」みたいなコンゲームかと思いきや、よくある会社の腹芸みたいな。なんだか、池井戸潤の「七つの会議」のような。そこらへんが勤め人の性というか、なんというか・・・

勝ったというか、生き残ったのが、若い編集者の松岡茉優演じる高野というのが、唯一の爽快感だったか・・・彼女も左利きらしく、ペンを持つ手に目がずうっといっていた。それが今時、違和感だと言ってはいけないのだと思うのだけど、気になった。