天才野球少女と話題になったスインは話題づくりのため新設校の野球部に入部することになる。
たいした活躍もなく、卒業間近になる。少年野球から、一緒だった男子部員はプロ野球にスカウトされ契約する。スインはプロ野球のトライアウトを受けようとするが、まともにとりあってもらえない。家では父親が資格浪人のため、母親が独り家計を支えている。母親はスインに野球をあきらめ、仕事につくように常日頃言っている。
新しいコーチはプロ野球をあきらめ、やっと高校の野球部のコーチの職にありつく。スインに最初はプロ野球をあきらめさせようとするが、スインの熱心さにまけて、彼女のトライアウトに手伝う。その秘策として彼女にナックルの練習をさせる・・・
野球よりも女性の社会進出、ジェンダーの問題がテーマのような映画だった。｢82年生まれキムジョン
」と同時に見たらいいと思う。ただ韓国も日本も事情は大して変わらない。高校野球の女性部員は｢フジマルッ！」と共通するところもある。
ただ野球の実力差の問題と女性差別問題を混同しているところもこの映画にはあるかなあと思える。ただ男子でも女性でもチャンスは平等であるべきだ。生かすも生かせないかは個々人の問題だ。