ナイブス・アウト 名探偵と刃の館の秘密 | GUILEさんの毎日がBLUES、ちょこっとHARDBOILED 18TH SEASON

GUILEさんの毎日がBLUES、ちょこっとHARDBOILED 18TH SEASON

EVERDAY I HAVE THE BLUES AND A LITTLE BiT OF HAREBOiLED STYLE.

毎日がブルース、ちょこっとハードボイルド。






タイトルみたとき、中学生になってはじめて英語を習ったときを思い出した。「先頭にKがきて母音以外が続く場合は発音しない」「後ろがFの場合、複数の場合はFをVに変えて、ESを」つける。

そう。「KNIVES」。

荘厳な洋館、メイドが主人にコーヒーを持っていく、華麗なコーヒーカップでなく、武骨なコーヒーマグ。書いてあるのは「私の家・私のルール・私のコーヒー」。これがエンディングで皮肉な意味合いを持つ。メイドは書斎で主人の作家が死んでいるのを発見する。

マルタはウルグアイ人、老推理作家ハーラン・スロンビーの専属の看護師をしている。母親は不法入国者で、妹と三人暮し。マルタの収入が頼りだ。

マルタはハーランに間違って致死量のモルヒネを投与してしまう。解毒剤が見つからない。ハーランはマルタが罪が被らないようにアリバイ工作を示唆し、実行させる。そして自身が喉にナイフを当て、自殺する。

警察の取り調べを受けるマルタ。捜査官の後ろに眼光鋭い男がいる。捜査協力をしている「最後の紳士探偵」と呼ばれるブノワ・ブランだった。

悪人顔の悪人役が続くダニエル・クレイグが久々にいい役。まあ、ダブルオーセブンも公開するし。

「マイアミ・バイス」や「リッジ・ブリッジス」のドン・ジョンソン、歳食ったなあ。

「キャプテン・アメリカ」のクリス・エヴァンス。品行方正なキャプテンから、今度はクズの役。大変だなあ、役者は。一度イメージがつくと。

老作家役のクリストファー・プラマー、昔から知ってる。90歳だそうだ。

この作品はそんなに金はかけてないようだし、言われるまで公開に気づかなかった。でも、これはまあまあ、面白かった。