父が亡くなり、次男は帰省する。商業カメラマン、あるコンペに出品中で通るか通らないか微妙なところ。交際中の彼女がいる。
長女は夫と子ども二人。仲がうまく行っていない。夫は長女が浮気しているのではと疑っている。
長男はある時、家を出て行くと宣言して出て行ってしまい、帰ってきていない。
実は夫婦は再婚同士。長男は妻の、長女と次男は夫の連れ子。
母は通夜振舞いの仕出しをキャンセルして料理を作り出す。それは家族の思い出の料理の品々であった・・・
それぞれの家族には事情がある。この家にも。
この家族は最初からあった家族ではなく、突然作り出す。当然味も好みも違う家庭が合わさるのだがら、混乱やいさかいを通して家族が合わさっていくものだろう。
長女のために魚の小骨を抜く母、家族のために嫌いなものを死ぬまで隠していた父。細かい表現がよく出来ている。
父は永瀬正敏。
母は斉藤由貴。
長男は窪塚洋介。
長女は戸田恵梨香。
次男は染谷将太。
演技派を取り添えた地味ながらこれもいい映画。