- ミステリマガジン 2011年 08月号 [雑誌]/著者不明
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もうすぐ、ミステリマガジンの次号が出るのに、ミステリマガジンを買った。
普段なら図書館で借りてよむのだが、ハメットの特集をしているからだ。没後五十年だそうだ。五十回忌かあ。切り上げなあなんて、そんなことが頭をよぎる。
今年1月、ハメットの未発表作が発見された。パルプマガジン乱立していた当時、探せばいくらでもでるのではないだろうか?
ハメットは「マルタの鷹」だけではない。むしろ、「マルタの鷹」以外にハメットの面白さ、魅力が込められている。
なお、ミステリマガジンに書いてある解説は初めて読む人にはなんのことかわからないと思う。「ダシール・ハメットの生涯」「ダシール・ハメット伝」を読まれることをおすすめする。
あと、ミステリマガジンではパーカーの「春嵐」の解説を堂場瞬一が書いていた。なんか意外だった。一連の堂場作品と趣きが違うので違和感を覚えたのだ。
訳者の加賀山卓朗さんも一文を載せていた。菊池光さん亡き後、加賀山さんに引き継がれたわけだがその苦労は作品一連に滲み出ている。菊池訳になれた我々は菊池訳風でなければ納得しなかったろう。一度翻訳に失敗しているパーカー作品だからなおさらだ。菊池訳を踏襲し、新たに加賀山訳を進化させたと考えている。加賀山さん、お疲れ様でした。
ミステリー好きの児玉清の訃報も載せられていた。次号は書評家としての児玉清の特集だそうだ。