#2375 T本の墓について・・・ | GUILEさんの毎日がBLUES、ちょこっとHARDBOILED 18TH SEASON

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EVERDAY I HAVE THE BLUES AND A LITTLE BiT OF HAREBOiLED STYLE.

毎日がブルース、ちょこっとハードボイルド。

最近、墓参りをするとき、T本の墓が気になる。親父がまだ墓参りができたとき、うちの墓、母屋(本家)の墓と必ずT本の墓に参っていた。

お参りしたいのだが、同じところにT本の墓標が三つあり、どの墓に親父が参っていたかを思い出せない。尋ねると親父はハッキリ言わないのだ。

T本は、自分の曾祖母の実家だ。曾祖母は双子で姉か妹かがはっきりしていないが、どちらかがMの家に嫁ぎ、どちらかが指物の職人に嫁いだ。ところが今でいうところのDVで、堺のH寺という寺に逃げた。紆余曲折があり、そこのご住職の後妻に入った。

残念なことに、ご住職には先妻にも後妻にも、子供がいなかった。そこで、祖父は、T伯母とS伯母をそれぞれ養女に出したが、躾が厳しく二人とも逃げ帰ってきたらしい。

あの、「おしん」のモデルかと思うほど気丈なT伯母が逃げ帰るほどだったから、よっぽどだったのだろう。

ご住職夫婦は一番下の親父を養子にと言ってきたが、祖母は許さなかった。とても末っ子にはつとまらないと思ったのだろう。

やがて、H寺は後継ぎがいなくなり、先代とは関係ないご住職が本山から来られた。母屋(本家)は代が代わっても、H寺とは付き合いがあって、よくお寺に行った帰りに曽呂利饅頭の大判をお土産にもらったものだ。

H寺にあったT本の墓をM宅に移した事情は知らない。母屋の惣領も、T伯母の長男H兄にも、母屋のT伯父が亡くなったときに、T本の墓について尋ねたが知らなかった。

誰に聞いたらいいだろうか?頼みの綱のE伯父(K伯父・E伯父兄弟と親父達兄弟との関係もややこしいので、別の機会に話をする)も、うちのご住職に尋ねると特養の老人ホームに入っていて今は誰が見舞いに来ても誰かわからないと言う。

「あんたのお父さんの方が元気だ」とご住職に言われた。おなじことをお隣りのWさんのおばさんからも言われた・・・

永遠に謎なのか?姉はハッキリしたもので、「うち、知らん」で片付ける。やはり姉は頼りにならない。