日本のミステリーをみると、事件は東京中心に起こっていると錯覚する。
あとは温泉地(二時間ドラマか)か京都(山村美紗か
)、特急の停車駅(西村京太郎か
)、飛騨高山(和久竣三の赤かぶか
)、札幌(東直己って知ってる
)、まあ、八つ墓村や獄門島みたいなとんでもない処(横溝正史ね)もあるが・・・浅見光彦みたいに日本各地って言うのは例外。
逆にアメリカはまた広大。サラ・バレツキーのウォショスキーこと、ヴィクはシカゴ、パーカーのスペンサーはボストン、フィリップ・マーロウはサンフランシスコ、リューインのサムソンはインディアナポリス、トニー・ヒラーマンみたいにアリゾナのネイティブ・アメリカの居留地みたいな処でも事件は起こる。
話は変わって、ロシア。ミステリー不毛と思われたかの地で、爆発的に面白いミステリーがある。ボリス・アクーニンのファンドーリン・シリーズ。
厳密に言うと、帝政ロシア時代の外交官ファンドーリンを主人公で場所もロシアとは限らないが、ロシアのミステリーでもこんな面白い作品があるのかと驚いた。
ロシアのミステリー、加えて出版社があのお固い岩波書店。珍しいこと、このうえない。
このアクーニン。由来は日本語の「悪人」から来ている。嘘のようなホントの話
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