昨日から、気温が下がってきたので、親父のために電気毛布を布団に入れて、石油ファンヒーターを出した。
物理的なさむけは、どうにでもなるが、心理的なさむけはどうにもならないことがある。
いささか、強引な持っていきようだが、ロス・マクドナルドの『さむけ』。
- さむけ (ハヤカワ・ミステリ文庫 8-4)/ロス・マクドナルド
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ハメット、チャンドラー、とともにハードボイルドの御三家と称されながらも、いささか地味で、通好みと言われる。
突然の花嫁の失踪、調査を開始するリュー・アーチャー。事件に関与する母と息子・・・最後は意外な真相で幕を閉じる。
『ウィチャリー家の娘』など一貫して家族問題を見つめてきたマクドナルドは晩年はアルツハイマーを患い、失われていく意識と戦いながら執筆したという。
明るいカリフォルニアの日差しのなかで起こる惨劇は横溝正史の世界とは違う陰鬱さを与える。
やっぱり、誰かか書いていたけど最後の一行が重く心にのしかかる。
朝から、すいませんね。暗い気持ちにさせて・・・