ニュー・ノーマルの提唱者で知られる、Allianz首席経済アドバイザー モハメド・エラリアン氏が、金融政策と投資戦略について話した。
「この数年強い状態が続いていた米ドルについて、まだドル安は進まない」と予想している。
また、「米中摩擦の悪化を受け、FRBは追加緩和するだろうし、他の中央銀行も追随するだろう。しかし、それは根本の問題を解決しはしない。」とFOX Businessで語った。
エラリアン氏は、先月末のFRB利下げについてもコメントしている。
エラリアン氏は、先月末のFRB利下げについて、「伝統的な経済の議論によれば、FRBが利下げすべきとのサインはない。経済が本当に鈍化した時のために余裕を持っておきたいなら、今利下げするのはいい考えではない。」とコメントした。
エラリアン氏は米ドルについて、
「ドル安に賭けるのも早すぎる。みんなドルが弱くなると見がちだが、ドルは弱くならない。
経済は強く、名目金利は高く、質への逃避の受け皿だ。銘柄選択においても、ドルにおいても、米国を減らすべきではない。」と主張している。
※ニュー・ノーマル(英語: New Normal)とは
ビジネスや経済学の分野において、2007年から2008年にかけての世界金融危機やそれに続く2008年から2012年にかけての大景気後退の後における金融上の状態を意味する表現。
かつては異常とされていたような事態がありふれた当然のものとなっていることを意味するようになった。