ゴールドラッシュマイナス利回り債券増加で | 個人投資家のためのコモディティBLOG(商品先物)

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金曜日の金スポット価格は2013年5月以来の最高水準である1,453.09ドルに達した。
世界的な生産高は減速し、パウエル議長が7月に最高50ベーシスポイント引き下げるかどうかについて市場で議論されている。

5年物インフレ連動国債の利回りで測定されるように、金価格と米国の実質金利予想との間の逆行関係は、これまでで最も強い。

金が上昇するにつれ、60日間に渡って測定された相関は-0.7に達した。

欧州や米国の中央銀行からのハト派的なメッセージを受け、利回りがマイナスの債券残高は今週、世界全体で1兆2000億ドル(約128兆円)増加し、初めて13兆ドルの大台に乗せた。

一般的な物価上昇の腐食効果を加えると、その数は25兆ドルに膨らみ、ブルームバーグがまとめたデータによると、FRBが今年2倍の利下げを行った場合、30兆ドルに達する可能性さえある。

10年物国債利回りが今週、ゼロを下回ったのはオーストリアとスウェーデン、フランス。日本とドイツの金利も過去最低を更新し、世界的な債券高を受けてウォール街も米国債利回り1%割れのシナリオを思案し始めた。

マイナス利回りの債券が引き続き広がりを見せるかどうかは、ドラギ欧州中央銀行(ECB)総裁の後継者の政策と、日本銀行の今後の行動に一部左右される。

もちろん、金は何も生み出さないが、ヘッジファンドは貴金属に対する強気のポジションを増加させている。また、未決済の持分としての先物に対するロングポジションの総計は約36%に過ぎず、それは2011年、2016年、2017年のピークをまだ下回っており、金運用会社が金投資にもっと割り当てることができるため、今後も金価格が上昇する余地があることを示唆している。

さらに、今年は上場投資信託の保有数が増加しており、ブリッジウォーター・アソシエイツのレイ・ダリオ氏が提唱するように、金にとって非常に前向きな時間帯になりそうだ。

ちなみに、ダリオ氏は、市場・経済のパラダイム・シフトで起こることをこう表現している。

『パラダイム』にほとんどの人が順応し、ついには外挿を始める結果、その予想は行き過ぎてしまう。
結果、新たなパラダイムへのシフトは前のパラダイムにおける市場のあり方に似るのではなく、むしろ反対のあり方を示すようになる。

そして、ついにダリオ氏が足元(2009年以降)のパラダイムを書いている。
その主要な要素は:

・各国中央銀行が永遠には続けられない量的緩和を実施
・金融緩和が資産買い入れと金利低下という2つのルートで資産価格を押し上げ
・利下げはゼロ金利制約へ、量的緩和は効果が低減
・資産価格は上昇し、将来のリターンは低下、さらなる資産価格上昇の足かせに
・金融緩和がマイナス利回りを生み出し、人々は金など代替的なマネーを求めている

こうした足元のパラダイムに対し、数年のうちにパラダイム・シフトが起こる可能性が高いのだという。

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