ファンドの解消にはある程度の時間を要するため、通常、投資家に運用についてアナウンスを行う。
ヘッジファンドの多くが12月末決算となるため、決算日より45日前近辺に投資家にポジションを手じまうかどうかを確認する。投資家はある程度、利益を確保できていればとりあえずポジションを手仕舞っておくだろう。
そうしたときには、ヘッジファンドは手持ちのポジションを現金化する必要があるので、今まで買っていたポジションは売り、売っていたポジションは買い戻すことになる。
つまり、この時期は金融市場が大きく変動する可能性が高まる。
前回、110円を付けた後、4円以上の調整局面があった。
その水準から考えれば、すでに12円程度の値幅を取っている。
今回もドル円については相当なドル高円安に動いている。
そういうことを考えると、一旦は利益を確定しておきたいと思うだろう。
そうなれば、ヘッジファンドのポジション解消のオペレーションも想定されそうだ。