今日の東京金相場の寄付きは、2日のNYゴールの急伸を受けて買いが先行して始まり、4117円の高値を示現しました。
これにより、5月6日の高値4103円を上回っています。
7月20日に高値4090円を示現した後、この上値抵抗(レジスタンスライン)4103円を上抜けできず、小勢のレンジ相場を形成していました。
今回の上昇は、レジスタンス/サポートが拮抗した後の上方離脱ということで、今後、収斂から拡散による上昇トレンド形成の可能性が高まりつつあります。
MACDで考察すると、
MACDラインはプラス圏で上昇力を失っていたものの、+20%近辺からの反転上昇となり、オシレータが再びプラス圏で推移しています。
これは、大勢上昇トレンドの調整局面(押し目)完了から上昇トレンド再開を暗示するサインと判断することができます。
また、
RSI(5日)を考察すると、
7月28日に47%近辺まで下落した後の反発となり、現行、70%を回復し75%近辺で推移しています。
これは中段保ち合い圏からの反発であることから、MACDの分析同様、上昇トレンド再開を暗示するサインとなります。
さらに
押し目完了のサインとして、注目されるポイントとしては、
トレンドフォロー系のテクニカル指標である25日EMAと実線の関係です。
25日EMAは7月初旬以降、横ばい推移から上昇波形成となり、実線が25日EMAをサポートに高値圏での保ち合い相場が続いていました。
教科書通りで分析すれば、この状態は上昇トレンドを形成している状態ですが、保ち合い相場から25日EMAを下抜ける場合には、通常、トレンド転換の可能性が高まってきたと判断できます。
今回は、保ち合い相場により上値が重くなり、8月2日に25日EMAを下抜け、一時3982円まで値を崩しましたが、終値ベースで25日EMAを回復し、本日の相場で25日EMAから上方離脱しました。
つまり、下ヒゲ形成により25日EMAを堅持、これにより、オシレータが調整局面完了からの上昇再開を暗示するサイン点滅となり、さらに5月6日高値を上抜けたことで上昇期待が高まっている状態になった訳です。
ただ、週足ベースで考察すると、25週EMAから実線が放れている状態となっていることで、上ヒゲ形成により、保ち合い継続となる可能性も十分考えられますので、終値ベースで5月6日高値(4103円)を維持できるか注目されます。