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謎多き女神「瀬織津姫」についてご紹介しておりますが、前回は、瀬織津姫の正体がオオクニヌシの娘であり、ニギハヤヒの妻とされている「シタテルヒメ:下照姫」だという説があることをご紹介しました
今回は、瀬織津姫がスサノオとの娘でオオクニヌシの正妻である「スセリビメ」の娘だという説についてご紹介したいと思います。
記紀では、スサノオの娘である「スセリビメ」は、夫オオクニヌシとの間に子供がいないことになっております。
けれど、一説では、オオクニヌシとスセリビメの間に生まれた娘こそが「瀬織津姫」だと言われているのです。
そこで、まずスセリビメについて、簡単にご紹介しますね。
スセリビメも、記紀ではオオクニヌシがスサノオから受ける試練の場面で登場するだけで、その後は、少し嫉妬深い女神さまとして描かれているだけですが、実際はどのような女神さまだったのでしょうか?
スセリビメは、しばしば神話の中で「津軽津津彦津姫(ツガツツヒコツヒメ)」という名前で登場します。
父のスサノオが海神としての性格を持っていたことから、スセリビメもまた海にまつわる神話や伝説と結びついています。
さらに、記紀では、スセリビメの母の存在が明らかにされていません。
ところが、正統竹内文書の口伝や、その他の諸説の中では
スセリビメは、
スサノオとカムオオイチヒメ(神大市姫)との間の娘
とされています。
神大市姫も、謎深い女神だと言われており、
ツキヨミ国の女王
ユダヤのレビ族の祭祀王
ではないかという説もあります。
スサノオは、天照大神の弟になりますが、彼の暴挙により天照大神は天岩戸(あまのいわと)に隠れてしまいました。
そのため、世の中は真っ暗になってしまいました。
スサノオは、カムオオイチヒメとの結婚を通じて、この状況を解決しようとしたのです。
彼は、カムオオイチヒメから磐船(いわふね)と呼ばれる船を作り、この船に大勢の神々を乗せて、祝福を込めて漕ぎ出しました。
この神聖な漕ぎ出しの際には、神々は音楽と舞踏を披露し、天岩戸の前で祝福を捧げ、騒ぎました。
天照大神は、この祝福の音や舞踏に興味を持ち、岩戸の中から外に出てきました。
彼女の帰還によって、日本の自然界は再び秩序を取り戻し、太陽が輝き始めました。
これは記紀とは全く違うお話ですよね。
スサノオに磐船の作り方を教えたと伝わるかるカムオオイチヒメは、海の女神としての性格を持ち、日本の海洋文化に影響を及ぼしたと伝わっています。
このカムオオイチヒメは、記紀の系図では
オオトシ(大歳)とウカノミタマノカミ
を生んだとされています。
でも、もしスセリビメがカムオオイチヒメの娘だとしたら、なぜ記紀ではスセリビメの母は不明とされているのでしょうか?
このことは、どうも隠された事実のような気がしてきます。
スセリビメの母であるカムオオイチヒメが、海洋民族の流れを汲み
月読族(ツキヨミ)あるいはユダヤの祭祀族であるレビ族の祭祀王
であったとしたら、その娘のスセリビメは最強の巫女であり祭祀王であった可能性があります。
そして、祭祀王としての力を持つスセリビメと地上界を統一した大国主との間に生まれたのが、瀬織津姫だとしたら・・・
瀬織津姫も、海洋民族の血を引き、巫女としてのすぐれた能力を持っていた女神であったと考えられます。
正統竹内文書では、スセリビメの母は「天照大神」だとして伝わっていますが、この口伝については、また別の機会にご紹介しますね。
そして、密やかに伝えられている説として、
ニギハヤヒと瀬織津姫の娘が「かぐや姫」
だという説です。
竹取物語で知られる「かぐや姫」です。
かぐや姫は日本の文学や文化において、美と神秘、儚さというテーマを象徴する存在とされています。
日本の古典文学の中でも最も有名なもののひとつです。
この物語は、日本の「神話学」や「古典文学研究」においても、需要なテーマとして扱われており、今でも多くの評論や研究が続けられています。
竹取物語は、日本の古典文学の中でも際立った物語であり、その主人公である「かぐや姫」は、日本人なら知らない者はいないくらい有名なお姫様です。
竹の中から発見された赤ん坊が、成長して驚くほどの美しさと知恵を持つ女性になりました。
彼女の美しさと賢さは多くの求婚者の心を引き寄せます。
しかし、彼女は月からきた存在であり、その出自には神秘性がありました。
かぐや姫は、物語の中で様々な試練や課題を与え、それをクリアする求婚者を求めます。
そして、求婚者の中には「神武天皇」がいました。
神武天皇は日本の初代天皇であり、かぐや姫と神武天皇が結びついて語られることは、非常に深い意味があるのではないかと推測されています。
かぐや姫は神武天皇の求婚を断ったとされていますが、このことは
かぐや姫の神秘性と彼女の月からの出自を強調している
と解釈されています。
つまり、かぐや姫の神秘性と彼女が神話の中でも特に特別な存在であることを強調し、
神武天皇の尊厳と初代天皇としての地位を称える要素を含んでいると言われています。
そして、かぐや姫こそがニギハヤヒと「瀬織津姫」の間に生まれた娘がモデルとなっていると伝えられているのです。
正統竹内文書では
・「瀬織津姫」というのは役職名
・瀬織津姫の役職を持つ女神に「下照姫(高姫)」がいる
・「下照姫」は、記紀では、オオクニヌシと宗像三女伸のタギリヒメの間に生まれた子だと記されているが、スセリビメと大国主の間に生まれた娘である。つまり「下照姫」=「瀬織津姫(役職名)」である
・下照姫はニギハヤヒと結婚して、かぐや姫を生む
と言われています。
なので、かぐや姫は
ニギハヤヒと下照姫(瀬織津姫)との間に生まれた女神であり、
月に帰ったという伝説は、彼女が自分の国(月読国)に帰ってしまったことを表している
ということだそうです。
さて、新海誠監督の作品である映画「君の名は」に出てくる
「飛騨一ノ宮水無神社」の「御歳神(ミトシノカミ)」が同一神
である
という説について触れたいと思います。
「飛騨一ノ宮水無神社」は、岐阜県に位置する神社であり、水無大神(みずなびぐし)を祀る神社です。
水無大神(みずなびぐし)は水の神として知られ、特に水無大神神社は水の神への崇拝と水源地の保護に関して重要な役割を果たしています。
このミトシノカミとかぐや姫との関連性は、水の神としての性格です。
かぐや姫は月から来た存在であり、月と水の関連性が示唆されています。
月は潮汐(しおしき)や水に影響を与えるという考え方があるため、水との関りが深いとされています。
そのため、かぐや姫と水無大神社の水の神(ミトシノカミ)との関連性は、水との神秘性、自然とつながりを強調する要素として考えられているものであり、今のところはっきりとした根拠は見つかっていないとされています。
けれど、私はこの二つの神様の関連性が単なる「水の神」というテーマだけだとは思えません。
今後の研究で、「ミトシノカミ」と「かぐや姫」が同一神であるという証拠が見つからないかと期待しております。
かぐや姫については、瀬織津姫と同じく諸説がたくさんありますので、別の機会に詳しくお話したいと思います。
★ 龍族の女王源九郎とよさんのブログサイト
とよさんがタイに来る前に、神様から与えられた貴重な体験として、
源九郎稲荷神社という荒廃した神社を復興された
ことについ活動記録のサイトを立ち上げられています。
このサイトに掲載されているブログには、とてもたくさんの不思議なお話が紹介されています。
私のブログを読んでくださる方には、是非同時に読んでいただきたいと思います。
そして、とよさんがしてきたような小さな小さな活動が、多くの人の心に愛と慈悲を取り戻すことに繋がるのだと思っています。
源九郎稲荷神社~復興への道~
https://genkurou-inarijinjya.ne