浦島太郎は山幸彦と同一人物ではなく、海幸彦と同一人物である可能性が高い!! | 地下都市パヤナーガに住むタイ龍蛇族の姫★龍愛(りゅうあ)のブログ

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龍蛇族の姫である龍愛(りゅうあ)がお伝えするスピリチュアルなお話を紹介します

ご訪問ありがとうございます。

 

前回は、

隼人が龍族であるということを紐解いていいく前に、まずは隼人と関係の深いおとぎ話について知っておいてもらう必要があることから、「浦島太郎伝説」についてご紹介しました。

 

 

少し、長い説明となってしまいましたので、歴史に興味がない方は面白くなかったかもしれません。

ごめんなさい。

 

 

でも、私がこの先、「龍族」やタイの「龍蛇族」についてご紹介していく上で、どうしても「海人族(あまぞく)」のことは外せないことから、話のベースとして、前回の「浦島太郎伝説」と、今回お話する「海幸彦・山幸彦」の物語は書いておく必要があるので、もう少しおつきあいくださいね。

 

また、この2つを説明した上でやっと、隼人の祖先が「海神族=龍神」であることの説明ができますので、斜め読み、流し読みしながら、よろしくお願いしま~す。

 

 

さて、前回お話した浦島太郎伝説ですが、この物語はかなり古いお話になりましたよね。

日本書記の「浦嶋子伝記」の記述に由来すると考えられていて、同時代に作られた万葉集や丹後国風土記にも記されていました。

 

この3つの資料が、浦島太郎伝説について記されている、日本最古の資料だとされているのですが、この3つの資料をまとめると

 

 

>浦島太郎の本名は「浦嶋子」だとされている

>浦嶋子は京都府にあった丹後国出身である

>浦嶋子の事件は西暦478年頃の古墳時代に起こっている

>浦嶋子は船で海に出て、大亀を釣り上げるが、その亀が美しい女性に姿を変える

>この女性こそが昔話に出てくる乙姫的なポジションになっている

>この女性は、丹後国風土記では「亀姫」と呼ばれている

>万葉集では海神の王「ワタツミの娘」だとされている

>浦嶋子は亀姫と共に竜宮もしくは蓬莱山に行って結婚する

>浦嶋子は結婚してから何年かして故郷に帰りたいと言い出す

>浦嶋子は、絶対に開けてはならないという玉手箱を預かって帰郷する

>蓬莱山(竜宮城)で過ごした数年間は、地上における数百年に相当した

>ショックのあまり玉手箱を開けてしまって老人になる

 

 

となります。

 

 

そして、この3つの浦島太郎伝説のモデルとなっているのが、古事記と日本書記に記されている「山幸彦と海幸彦」という神話です。

 

古事記と日本書記に描かれているこのお話は、みなさん良くご存知かもしれませんが、知らない方もおられると思うので、簡単にご紹介しておきますね。

 

まず、古事記や日本書紀には、

 

>イザナギ、イザナミという男女の神様が地上に降り立ち、様々な神々を産んだ

>やがて太陽の神アマテラスが生まれて、彼女が天界と地上を統べる最高神的なポジションに就任する

>アマテラスの孫であるニニギが、地上に降り立ち、直接地上を治めるようになる

 

という流れで進んでいくのですが、このニニギの息子である「山幸彦」と「海幸彦」が、今回の話の中心となり、この二人が喧嘩をして争っていくというのが、この物語のストーリーになります。

 

ちなみに、古事記では、長男である「海幸彦」は、火照命(ホデリ)、三男である「山幸彦」は、火遠理命(ホオリ)として登場します。

(ニニギには3人の息子が生まれましたが、古事記や日本書記ではたいてい、そのうちの一人は物語に登場してこないです)

 

アマテラスから続くニニギの系譜が、現在の天皇の血筋へと繋がっていくのですが、

ニニギの息子同士が争うというストーリーは、

「皇位継承争いを描いているんじゃないか」

とも考えられています。

 

また、後に大和政権を作る「天孫族」と、それに抗う「隼人族」の戦いを表しているのではないかとも言われています。

 

つまり、兄弟喧嘩に見せて、

本当は国と国の争いを表している

ということになるかもしれないのです。

 

 

 

 

前置きは、この辺りにして、物語をご紹介していきます。

 

 

ニニギの長男である海幸彦は名前のとおり、海の漁が得でした

次男の山幸彦は、山での猟が得意でした。

 

ある日、弟の山幸彦が

兄の海幸彦が大切にしていた釣り針を借りて漁をしたい

と言い出しました。

 

海幸彦は、とても嫌がっていたのですが、何度もしつこくお願いされるので、渋々大切にしている釣り針を貸してあげることになりました。

 

ところが、海幸彦の釣り針を借りて漁に出た山幸彦ですが、一匹も魚が釣れませんでした。それどころか、釣り針を無くしてしまうのです。

 

これには、海幸彦はガチギレです!

山幸彦は謝り倒して、自分の剣を破壊して釣り針を作って渡すのですが、山幸彦は全く許してくれません。

 

浜辺で途方に暮れていた山幸彦でしたが、そこに「潮の神様」が現れて、

そんなに大切な物であれば、海の神「ワタツミ」に相談してはどうか?

とアドバイスをくれました。

 

山幸彦は、潮の神様が教えてくれた通りの方法で海神の宮を目指すと、門のところでとんでもない美女と出会います。

 

ワタツミの娘「豊玉姫(とよたまひめ)」でした。

 

二人は一瞬にして互いに惹かれ合い、結婚することを決めました。

 

そして、豊玉姫の父である海神に報告に行くと、海神は

山幸彦くんは、アマテラスさんの子孫なの?

すごい血筋の旦那を見つけたな~!!

と大歓迎します。

 

そして、一族あげての結婚パーティーが始まります。

そのため、山幸彦は兄の釣り針を探しに来たことをすっかり忘れてしまいます。

そのままの勢いで3年が経過してしまいました。

 

山幸彦は、次第に兄の釣り針を探しに来たことを思い出し、海神に相談します。

海神族が力を合わせて、すぐに釣り針を見つけてくれました。

 

さらに、その海幸彦の釣り針に「呪いをかける方法」も教えてくれたのです。

また、兄がせめて来た時に使える、霊力のある玉「潮盈珠(しおみつたま)」と「潮乾珠(しおふるたま)」といった、魔法のチートアイテム等も一緒にもらいました。

 

 

そして、釣り針を持って兄の元に戻り、釣り針を兄に返すときに、山幸彦は海神達に教えられたとおり、

 

『この針は、おぼ針、すす針、貧針、うる針(憂鬱になる針、心が落ち着かなくなる針、貧しくなる針、愚かになる針)』

 

と言いながら、手を後に回して渡しました。

 

 

兄の海幸彦は、釣り針を返してもらってから、急に色々なことがうまくいかなくなりました。

 

兄が高い場所に田を作ったら、海神に言われた通り山幸彦は低いところに田を作りました。

 

海神が水を掌握しているので、高いところにつくった海幸彦の田には水が行き渡らず、海幸彦はどんどん貧しくなっていきました。

 

それで、ついにブチ切れて

全て山幸彦のせいだ!!

と怒り狂って、山幸彦を攻めてきたのです。

 

ところが、山幸彦は海神から預かっていた「潮盈珠」を使いました。

この珠は、いつでもどこでも敵を溺れさせることができる水攻めの珠になるため、波を起こして海幸彦を溺れさせました。

 

海幸彦が降伏することを誓うと、山幸彦は、「潮乾珠」を使って波を引かせて山幸彦を助けました。

 

その後、海幸彦の子孫は隼人となり、朝廷を守護する存在となりました。

 

 

ここまでの話の中には、「浦島太郎伝説」の要素がたくさん出てきましたね。

 

この物語は、ここで終わりではなく、もう少し続きます。

 

 

 

海幸彦に勝利した山幸彦は、ワタツミの娘である豊玉姫と結婚してましたよね。

この豊玉姫というのは、基本的に「海に住む神様」になります。

なので、結婚をした後も、豊玉姫は海に住んでいました。

 

けれど出産のときだけは、天孫の子を海で産むわけにはいかないと考え、

陸に上がって産むことにしました。

 

 

そして産気づいた時、豊玉姫は山幸彦に

 

他国の者は子を産む時には本来の姿になります。

私も本来の姿で産もうと思います。

だから、絶対に産屋の中を見ないでね

 

と言います。

 

けれど、神話というのは、ほとんどが

やってはいけないと言われたことをやってしまう

という形になっているので、この時も山幸彦は、産屋の中を覗いてしまうのです。

 

 

すると、そこに豊玉姫が姿を変えた「バカでかいワニ(もしくはサメ)」が、腹をつけて蛇のごとくうねってい苦しんでいました。

 

この豊玉姫の姿を見た山幸彦は愕然として、恐れて逃げ出しました。

 

豊玉姫は山幸彦に覗かれたことを恥じて、生まれた子を置いて海に帰ってしまいます。

この時に生まれたのが、「ウガヤフキアエズ」という神様であり、初代天皇である神武天皇の父親になります。

 

この時期から、「地上の世界と海の世界には境界が引かれる」こととなり、以前のように行ったり来たりすることができなくなってしまったのです。

つまり、海の世界と地上の世界の国交が断絶されたということになります。

 

 

豊玉姫は、お腹を痛めて生んだ息子のことを思い、妹の玉依姫を地上に送りました。

成長したウガヤフキアエズは、母がいない寂しさを叔母の玉依姫に重ねて好きになり、ウガヤフキアエズと玉依姫は結婚し、生まれたのが神武天皇になります。

 

 

 

以上が、古事記、日本書記に描かれている「山幸彦と海幸彦の物語」です。

 

 

ここで「浦島太郎伝説」と「山幸彦・海幸彦の物語」の共通点として、

 

>山幸彦が海の世界に行って3年過ごしてしまう

>ワタツミの娘と結婚してしまう

>浦島太郎伝説では、妻の約束を破って玉手箱を開けてしまい海の世界に帰れなくなってしまい、山幸彦と海幸彦の物語も妻との約束を破ってしまい海の世界と地上との国交が途絶えてしまう

 

等がありますが、これについては、ファンタジー的に書かれてはいるものの、

山幸彦が1つの国の王子であり、

豊玉姫も別の国の姫である

と考えたら、あるトラブルが原因でこじれてしまい、国交が断絶してしまったという、すごくリアルな話なのかもしれないのです。

 

 

 

この2つの物語から推測できるのは、

 

〇 浦嶋子 = 山幸彦(天孫族)

〇 亀姫 = 豊玉姫 (ワタツミ族)

 

となるのですが、実は、これには、単純に解釈することはできない落とし穴があるんです。

 

 

前回、ご紹介した「丹後国風土記」を思い出してほしいのですが、丹後国風土記の冒頭に浦嶋子の紹介として

「嶋子は日下部氏の先祖である」

と記されているのです。

 

日下部氏は日本の氏族の1つになるのですが、起源にはいくつかの系統があると言われています。

 

1つ目の起源が

日下部氏の先祖は隠されし神「ニギハヤヒノミコト」

と言われています

 

ここで、大きな疑問にぶつかります。

浦島太郎の先祖がニギハヤヒだと考えると、

「山幸彦の子孫(神武天皇)」

とは敵対していた側になり、どうもおかしな話になってしまいますよね。

このことは、後で解明していきたいと思います。

 

 

続いて、2つ目の起源は、

日下部氏の先祖は「第八代孝元天皇の第一皇子・大彦命」垝

だと言われています。

 

大彦命は、安倍氏を始めとする様々な氏族の始祖だといわれているのです。

彼は、とんでもなく強い四道将軍のひとりであり、北陸の古志に派遣された人物になります。

 

大彦という字は基本的に、大きいという字に彦だと考えられていたんですが、

1968年に埼玉県行田市の稲荷山古墳から出土した鉄剣に

「意富比垝(おおひこ)」という字が刻まれていました。

 

この刻まれていたおおひこの名前の中に「富」という字が入っていたことが、注目されています。

 

何が注目されているのか? を説明しますね。

 

古代大和を支配していたのは、出雲族の王である長髄彦(ながすねひこ)であり、正式な名前は「富長髄彦(とみながすねひこ)」だとされています。

 

富長髄彦は、神武天皇に敗北した後に東に敗走し、その子孫が安倍氏へと繋がって行きます。

 

このことを繋げると、大彦の名前は実は大に彦ではなく「意富比垝」と書き、その中に「富」という字が入っていて、かつ、安倍氏の始祖とされていることから、大彦は間違いなく富長髄彦の末裔だと考えられるのです。

 

 

日下部氏の祖先を探って行くと、以上つのことから、いきなり

 

>隠された神ニギハヤヒとか

>古代出雲族の王である富長髄彦の子孫

 

という情報が出てくるんです。

 

つまり、日下部氏のルーツは出雲系となり、天孫族である神武サイドとは、全部敵側になるわけなんです。

 

 

系図的には

 

【天孫系】

山幸彦(アマテラスの孫) → ウガヤフキアエズ → 神武天皇(天孫族)

 

【出雲系】

ニギハヤヒ(物部氏 出雲族 スサノオの四男?) → 末裔は日下部氏

富長髄彦(出雲族の王) → 末裔は大彦 → 末裔は安倍氏・日下部氏     

浦嶋子(??) ← 末裔は日下部氏

 

 

となるのですが、こうなると、

浦嶋子 = 山幸彦 

浦嶋子と山幸彦は同一人物

というのはありえなくなってきますよね?

 

 

書いている私でも、もう頭が混乱しているので、

読まれているいる方はさらにわけがわからない状態ではないかと思います。

 

 

つまり・・・

浦嶋子は、山幸彦と同一と思っていたが、実は違う

ということを言いたいんです。

 

実は、私は古事記や日本書紀を勉強しているときに、この部分でつまづいてしまったのですが、なんと答えは意外なところで見つかりました!!

 

 

西暦815年に編纂された古代氏族名鑑・新撰姓氏録というのがあるのですが、ここに

日下部氏は犬養氏と同祖であり、海幸彦の子孫隼人と同族である

と記されていたのです。

 

つまり、つまり

浦嶋子は、山幸彦ではなく海幸彦と同一人物かもしれない

ということになるのです。

 

まぁ、同一人物とまでは言い切れないとしても、浦嶋子と海幸彦は、同族である可能性はほぼ確定じゃないかと思います。

 

そうなると、隼人は海幸彦の子孫であるとはっきりと記されているので、

浦嶋子=海幸彦 → 隼人

ということになり浦嶋子は隼人とも同族となるわけなんです。

 

つまり、突き詰めれば、隼人は龍族だとなるのです。

 

 

 

うまく説明できなくてごめんなさい~!!

言葉で表現するのって難しです。

 

ルーツ的には、こういうことになるのですが、

隼人が龍族だという理由については、ほかにもいくつかありますので、

次回は、そのあたりを深堀してお話したいと思います。

 

 

 

 

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