術  1 | 友よ 私が死んで土に還ったら その土で器を造ってくれ。 その器でお茶を飲む時 私の事を想い出してくれ。       

友よ 私が死んで土に還ったら その土で器を造ってくれ。 その器でお茶を飲む時 私の事を想い出してくれ。       

I'm just stuck with something beyond my control. Do I deserve it, called HIV?
Don't waste your time, even if the world is unfair. We were born in defferent shapes, places and times, but we were born equally. That's how we are.

2週間弱の入院だった。  大っぴらに仕事を休めるのでお気楽なもんさ。  

入院中に実況中継をしなかったのは、今回の入院、自分にとって興味の薄い話だっただけ。  なんて言うとB型丸出しといわれそう、その通りだけど。

 

副鼻腔炎についてブログで書いてきたのでザックリと簡単に。

 

事の始まりは3月にグズグズの風邪を引いたついでに、臭いがおかしくなって副鼻腔の感染が発覚。  抗生剤を飲み続けるも完治には至らず、夏に、副鼻腔炎の原因がウィルス・細菌に因る感染か、カビ由来かを調べる為にMRIで検査。  結果はカビではなかったので処置がし易いらしい。

 

服薬が長くなったのに改善しないので、抗生剤を強いものに替えて、一気にやっつける作戦も失敗。  抗生剤が効いているのか怪しいから、一旦薬を止めてみましょうと言われたが、数日で臭いが復活して、抗生剤を再開。  完治しないけれど、それなりに効いている事を確認。

 

ただ、正直なところ、抗生剤さえ飲んでいれば、異臭がすることもなく、頭痛がするわけでもなく、あまり不都合を感じてはいなかった。  不味いカスタードクリームが喉にちょろちょろ流れてくるくらいやり過ごせることだ。

 

しかし永遠に抗生剤を飲む訳にはいかないのか、秋には、手術をしましょうってことに。  HIVの患者ならエンドレスの服薬は調教されているから、どっちでも良かったんだけど。  あぁやる気のない患者だこと。

 

10月に旅行の予定があったので、それの後で手術できるのが12月だった。   足掛け9ヶ月、副鼻腔炎としてもちょっと長い、飲んだ薬は2000錠。  「私の身体は抗生剤で出来ている」、HIVと判ってから本当にそう思う。  この7年で何万錠の薬を飲んだだろう。

 

手術と聞いて、「最近の技術なら日帰り入院か」、と思っていたのが外れて、全身麻酔で4時間くらいだそうで。  おいおい、それじゃぁ、「手術中おしっこはチューブですかぁ」って、興味の焦点が違うらしい。  だって不安とか言っても、やられちゃう訳でしょ。  麻酔中は意識もないんだし。

 

手術をしてくれる先生が穏やかに何でも聞いてくれるので、例のことを確かめる。  ピアスを全部外しちゃうと、後で入れ難い部位(内緒!)があるので何とかなりまへんかぁ。  珍しい客だと思っただろうが、手術室に確認してくれて、メタルのピアスは電気メスで火傷する可能性があるので不可、プラスチックならボディピアスは可となった。

 

手術が決まってからは、入院支援センター的な所で手続きやオリエンテーションが何度かあったが、そこの対応で揉めた話が長くなるので、次回にしよう。