握手を交わし、コロンビア政府代表団長と、ゲリラ組織、「民族解放軍」(ELN)代表は、メキシコシティーにおいて、停戦を視野に入れた、第2ラウンドの対話開始について調印をおこなった。

 

保証国であるブラジル、チリ、キューバ、メキシコ、ノルウェー、ベネズエラの代表とともに、2月13日、両者は対話のテーブルに着いた。この交渉へのELN代表団のリーダーは、パブロ・ベルトラン司令官、グスタボ・ペトロ政府の代表団長は、オッティ・パティニョであった。かれらはこの紛争でもっとも被害を蒙った共同体を、和平プロセスに加える必要性を強調した。

 

これにより昨年末から今年初めにかけて、生れていた緊張は克服された。反乱者たちが和平交渉の一方で、攻撃作戦を止めないことにたいして、コロンビア当局が停戦を中止したことによるものであった。

 

具体的な取り組み課題には、とりわけ第1ラウンドで到達した合意の実施についての評価、「コロンビア和平のための対話」での議題調整・作成と承認、平和の文化、社会参加、双方の停戦に向けた教育とコミュニケーション、人道的な行動・力学を合意するための全般的大枠などがテーマとなる。

 

交渉はメキシコシティーの南部にある、米州社会保障会議場でおこなわれており、少なくとも4週間続けられる予定である。この場所は1967年に調印された、ラテンアメリカ・カリブ海諸国の非核化に貢献することになる、非常に重要なトラテロルコ条約のための議論がおこなわれたところである。

 

メキシコ政府はマルセロ・エブラルド外相が、和平交渉の保証人の立場からテーブルに参加している。これは双方からの招待に答えたもので、コロンビア大統領が推進する「全面的な平和」への支持表明として、昨年11月、メキシコ大統領とのあいだで合意をおこない、メキシコがこのプロセスに参加することになった。

 

ベルトラン司令官は交渉のなかで、「双方の、全国的な、仮の」停戦の準備に合意し、コロンビア内戦によって、もっとも被害を受けた共同体にたいする、人道的な軽減のプロセスを決定し、政治犯を含めて自由を回復することによる、苦痛の軽減をおこなうと指摘した。

 

かれはコロンビアにおいて与えられた「最高のニュース」は、2021年の社会爆発であったと強調した。「コロンビアの街頭を占拠した若者の反乱によって、この国は歴史の転換点にある。全国的な動員によって、政治を変革しようとしたもので、人民は街頭へと出た。この変革の急流によって、共和国大統領は現在の進歩主義政府となり、この政治の変革に、ELNもまた従っている」。

 

一方でオッティ・パティニョは、2つの大きなテーマが絡み合っていると述べた:平和のための変革での社会参加と停戦と。

 

停戦が「一時的な休戦ではなく、恒久的なものになる」ことに期待を表明した。したがって双方が実行をおこなうことを呼び掛けた。問題は武力衝突、市民への敵対行為を減少させること、それは影響を受けている場所だけではなく(ELNは約200の市町村で活動している)、全国レベルであると強調した。

(通算3918) (La JornadaのEmir Olivares Alomsoの"Reanudan diálogo por la paz en Colombia"による)

 

(foto:Maria Luisa Severiano)