今年1月から3月にかけて、ハイチで1,600人以上が殺害された。ハイチでは、治安部隊が犯罪の70%近くに関与しており、警察はギャング対策の一環として30件以上の処刑に関与している。国連ハイチ統合事務所(BINUH)は、人権状況を「極めて憂慮すべき状態」と評した。
「ポルトープランス中心部の一部地域では治安が改善しているものの、多くのハイチ国民にとって、不安定な状況は日常茶飯事であり、耐え難いものとなっている」と、BINUHの責任者カルロス・ルイス・マシウは述べた。これは暴力行為が首都を越えて、特にアルティボニット地区やセントロ地区などで拡大し続けているためである。
この四半期の犠牲者のうち、27%はギャングによるものであり、治安部隊の作戦による死者は69%以上(その中には数十人の民間人、子供を含む)を占め、残りの4%は自警団によるものである。
ギャングは支配地域において、標的を絞った殺害、拉致、恐喝、財産の破壊といった深刻な人権侵害を行っている。
BINUHは報告書のなかで、3月に「ギャングの見張り役」を務めていた際に凧を飛ばしたとして処刑された13歳の少年の事例を挙げている。
3月29日から31日にかけて、ギャングはバホ・アルティボニテ地域の16の集落にたいし、特に自警団を標的とした組織的な攻撃を仕掛けた。少なくとも83人が死亡し、38人が負傷した。一部の犠牲者は真夜中に自宅から連れ出され、自宅の前で処刑された。
12歳から17歳の少女たち、性的暴力の犠牲に
国連はまた、主に12歳から17歳の少女たちにたいして行われる性的暴力についても指摘した。過去3ヶ月間で、その被害者は292人に上る。BINUH(国連ハイチ暫定統治ミッション)は、集団レイプや性的搾取が、ギャングの支配下にある住民にたいする恐怖と支配の手段として利用されていると強調した。
報告書によると、犠牲者の69%は、時にはドローンを使用する民間軍事会社の支援を受けた治安部隊によるギャング掃討作戦のなかで死亡した。殺害された者のなかには、少なくとも69人の民間人(うち5人は子供)が含まれている。マルティサンにある自宅の庭にドローンが墜落し、7歳と9歳の少女2人が重傷を負った。同機関は警察官が関与したとされる即決処刑の報告が後を絶たず、これらの事件により33人が死亡したと警告した。
ハイチの人口の半数以上(570万人)が深刻な食料不安に直面しており、330万人の子供を含む600万人以上が緊急の人道支援を必要としている。
国連はハイチ当局および国際社会にたいし、武器密輸との闘いを強化し、司法改革を加速させ、すべての治安作戦において人権が尊重されるよう確保するよう求めた。
( 記事 0190 : La Jornada / De la Redaccion / foto : Naciones Unidas による )