私が、胸に違和感を覚えたのは、固く大きなしこりでした。
でも私がそれに気づく随分前から、体はメッセージを発していたのです。
それは、痛み。
胸は胸でも、肺の痛みと勘違いし、私はお気楽にもダスモックを常用して、痛みを治めていたのです。
体のシグナルにもっと注意していれば、余命宣告されることもなかったと思います。
本格的に治療が始まり、体調管理の一環として痛みを、今度は管理することになりました。
痛いと何をする気にもならない。
気が進まなくても、痛み止めに手が伸びます。
私はもともと我慢強いほうなので、たいていの痛みはナロンエースで治まります。
がんの痛みは、病院処方のカロナールを使っていました。
人によってはもっと強い薬を処方されると思います。
のどのがんだった父は、毎日強い痛みと闘っていました。
それでも使用するのは、ボルタレン、レペタンがメインで、サキシゾン、ヴェネピリンなどなど、、注射と座薬です。
ターミナルケアで使用されるモルヒネなどの麻薬系は、一切使わなかったのです。
理由はただひとつ。
自分が自分でなくなるのが嫌だから。
常用性、依存性の強い薬だと知っているからこその決断だったと思います。
モルヒネは私も一度使ったことがあります。急性膵炎で緊急入院した際、内臓が体の中から捻り上げられるような痛みに七転八倒した時に処方されたのです。
効きました。
でも、数時間たつと再び痛みが襲ってきます。
強い痛みと闘うことは、体力を消耗させ、気力を萎えさせます。
父には、痛みのない闘病生活を送って欲しかった。どんなに看護しても、痛みだけは代わってあげることは出来なかった。私も辛かったのです。
私はへたれなので、父のように、激痛とサシで闘うことはできません。
迷いなく、モルヒネを使うと思います。
今、本当にありがたいことに、私は痛み止めを使うことなく生活できています。願わくば、今痛みと戦っている人たちが、痛み止めを使うことのない生活に戻れれば。
痛みをコントロールすることは大切です。痛みは生活の流れを遮断するから。
でも。
痛みの原因そのものに、アプローチできればいいと思いませんか。
「動脈塞栓術」
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