何も無い無人駅で・・・ | 拝み屋 中山英明の思い付いたまま日記

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日記を再開しました。
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年に何度か吾妻線に乗る機会があるのだが、その中で意外と乗り降りしているのがこの矢倉駅だ。

 

典型的な無人駅だが、無人駅でも最近は乗車証明書の発券機くらいは置いてあるのが普通になっている。

 

ところが、この駅にはそれすら無く、ホームに待合室(乗車券と運賃の回収ポストはあるが)とトイレがあるだけという、典型的な停留所だ。

 

この吾妻線は、列車はまだワンマン化されてはいないが、車掌もほぼドア操作に専念している状態なので、ここから乗車した場合は、こちらから車掌に申し出るか、下車駅で申告して精算するしかない。

 

こうした無人駅が、吾妻線にはいくつかあり、対応設備の設置予定も無いらしいから、ここは乗客を完全に信頼しているという扱いなのだろう。

 

ホームは上り下り両方から出入り可能で、入場券を扱う設備も無いから、地元の人々にとっては日常の通路代わりになっている。

 

ただ、こうした駅もそれなりに捨てがたい味わいがあるものだ。

 

矢倉駅の場合、駅周辺には神代杉が有名な矢倉鳥頭神社があり、入口の交差点には公民館と老舗の菓子店があるが、それ以外には特にこれといった施設はない。

 

入口にはかつてコンビニがあったようだが、それは閉店したようで、飲料の自答販売機も周辺には見当たらないという場所である。

 

入口の交差点から駅までは結構な上り坂となり、ホームの入口からは周辺の景色が見渡せるから、列車を待つ間も飽きることは無いが、乗降客も1日に数十人という規模の駅がこうして維持されているというのも、現代社会ではやや奇跡的と言えなくもない。

 

それでも、地元の人々には大切な駅であろうことはよくわかる。

 

先日も雪が残るこの矢倉駅から列車に乗ったが、列車を待つ1時間あまりの間、周辺を散策していて、結構良質な波動を頂いた。

 

私が吾妻線を利用する場合、最も乗り降りするのは長野原草津口駅なのだが、その先へは青春18きっぷの乗り歩きで一度訪れただけと記憶していて、その次に利用する機会が多いのがこの矢倉駅というのも不思議だ。

 

矢倉駅も、お客様とのご縁があって知った駅だが、それがなければ単に通過するだけの駅になっていたに違いない。

 

そんな駅を知る機会があったというところに、縁の不思議さを感じるものだ。

 

ただ、高崎地区のローカル列車もいずれワンマン化される時が来るだろうから、そのタイミングでどのような扱いになるのか、ちょっと気になってはいる。

 

それはそれとして、これから春が来たら、また立ち寄ってみたい駅ではある。