思南路(×淮海中路)にあるオールド香港食堂
「査餐厅(Cha's Restaurant)」。
この食堂を知ったきっかけは、中華系航空会社の機内誌。
ノスタルジックな写真と美しい文章で紹介されていたのです。
読んだら誰でも香港に行きたくなるような、そんな印象的の読み物でした。

それから私の頭から離れなくなり・・・
上海に戻ってから、すぐにこの食堂に足を運びました。
行った時間が昼の食事時だったからか、
待っている人が20人ぐらいいました。
日を改めて夜に行ったときも、20人ぐらい待っていたんです。
何度か諦めたんですが、先日15時ごろ行ったらすぐに座ることができました。

中へ入ると、レトロな色合いのステンドグラスが目に飛び込んで来ました。
下の冷蔵ケースには「可口可楽(コカ・コーラ)」の文字。
香港風に繁体字(大陸では簡体字)で書いてあるのに注目です。

店内は「食堂」と呼ぶのにふさわしい雰囲気です。
まるで香港映画の世界に飛び込んだような・・・そんな印象でした。
四角い空間にテーブルとイスが置かれ、人の話し声でにぎやか!

メニューも繁体字。
普段、簡体字に見慣れているので、繁体字を読むのに頭を使いました。

メニューを見て面白いなと思ったことがありました。
例えば、大陸だと”サンドイッチ”を「三明治」と書くところを、
ここでは香港風に「三文治」と書いています。
そんな言葉の違いがメニューの中にいくつか見受けられました。


トースト・・・・・・・・


チョコレート・・・・・


ジャム・・・・・・・・


ココア・・・・・・・・


食べたいものを注文していったら、
甘いもの・ご飯ものが混ざってしまいました。
ここは、そんな風に好き勝手にメニューを選べるんです。
ごはんとお茶が一度にできるメチャクチャ感が、
香港のごちゃごちゃしたイメージにも通じます。


<左>査記奶茶 <右>法式西多士
査記奶茶(オリジナルミルクティー)は単品で11元、
法式西多士(フレンチトースト)は12元です。
2つをセットで頼むと、合計たったの15元になりました。
ミルクティーは茶葉を牛乳で煮出したような濃さ。
全く甘くないので、砂糖で甘さを調節します。
フレンチトーストの中にはピーナッツクリームが薄く塗ってありました。
お好みでシロップをかけていただきます。


菠萝油 1個6元
バター付のパイナップルパンです。
見た目はパイナップルに似ていますが、味はしません。
メロンパンのように外がサクサクで、中は少し塩気のあるバター付き。
バターなしだと1個5元です。見渡すとこれを頼んでいる人が多かったです。
<左>蒜茸油麦菜 <右>滑蛋蝦仁飯
油麦菜の炒め物は普通の中華です。
お店のおすすめ「滑蛋蝦仁飯」は、ふわふわ卵とぷりぷりエビがたっぷり!
あんかけ仕立てになって白いごはんの上にかかっています。
昔の香港って、こんな感じだったのかな。
なんだか昭和にも通じる懐かしさを感じました。
こちらはサービスもぶっきらぼう。これもオールド香港?
料理はどれも美味しかったし、雰囲気も楽しめたしで、満足して帰りました。

思南路30-4号(淮海中路)
電話:(021)60932062
営業時間:11:00~翌1:30
11.9.11追記
徐家匯に2号店ができました!
徐匯区辛耕路135号永新坊B1階(×天鑰橋路)
電話:(021)34615618
営業時間:11:00~23:30
