さて、今度はしっかり訓練モードになっています。
ヘリコプターです。普通の飛行機は固定翼(航空機)と表現します。
ヘリコプターは回転翼航空機です。そうなんです翼が回転している
という意味になります。
このヘリ(日本語ではヘリと短縮して呼びますがアメリカでは
コプターと呼ぶことが多い)は「ロンビンソンR-22 」二人乗りの
ピストンエンジン機です。国内外での訓練によく用いられています。
どうです可愛いでしょ?
ロビンソンR-22、R-44(4人乗り)、シュワイザー、
ジェトレンジャー(ジェットヘリ)にも乗ったことがあります。
あっそれから自衛隊の行事で輸送ヘリと対戦車ヘリ”コブラ”にも
・・・これは操縦席に座っただけですが・・・
機体の幅が90cmしかないんです。私はギリギリでした。
これがメインローター・・・
これも使用時間が決まっていて(例えば飛行時間1000時間とか)
カウントダウンしています。それがゼロになると交換しなければ
ならないんですがなんと1本で(R-22は二本)数百万するのです。
このR-22を1時間借りて訓練すれば1時間当たり
8~10万円くらいです。
ヘリコプターの免許は飛行機に比べて1.5倍以上
かかります。国内では1000万円くらいかかると思います。
これもまたアメリカで取得すれば250~300万円くらいでしょう。
私は飛行機の資格を持っていますので学科試験免除
で必要な飛行時間も短縮されてあと2週間集中して
訓練を受ければ晴れてヘリパイになれるのです。
テイルローターです。これのプロペラの角度が
変わり左右に機首を向けることが出来ます。
真後ろから見たところです。
オイルのチェックをしています。
飛行前の”プリフライトチェック”です。
飛び立ってから異常を発見しても手遅れですので・・・
各部を念入りにチェックします。
他のヘリに比べて本当にカワイイ形のR-22です。
ヘリの操縦は少し複雑です。両足がラダーペダル、
自転車のハンドルみたいなのが「サイクリック」
これでメインローターの付け根の角度を変えて前進、
後進、左右と飛ぶ方向を変え、ラダーペダルで機種の
方向を変えることが出来ます。
ヘリはこの「サイクリック」を手放しには出来ません。
力を抜いてこんな感じに持ちます。
ヘリはこんな足下まで見えてしまいます。
夏に訓練するときは両側のドアも外します。
慣れないとちょっと怖い・・・かも?
順調に上昇しています。
教官といっしょにハイポーズ!
ロングビーチの海岸線・・・とても綺麗でした。
ハイ、無事に訓練終了・・・
教官ありがとうございました。
ヘリから戻ってきたら「サンディエゴ市内に戦闘機が墜落炎上している!」
とのニュースが流れていました。どうやらミラマー空軍基地
の西側らしい・・・ミラマーはあの「トップガン」で知られている基地です。
二人の犠牲者が出ていて3人が行方不明と出ていました。
パイロットは直前に脱出しているらしい・・・被害を気にしているだろな・・・
とりあえず私は無事です。ロングビーチにいましたから・・・
ご心配のメールをいただきましてありがとうございます・・・
これからサンディエゴに帰ります・・・。
戦闘機は一機・・・数十億円しますが、戦闘機のパイロットを
一人、養成する費用の方がもっと掛かるため、危険と判断した場合は
すぐに緊急レバーを引くように訓練されているのです。
ちなみに私の飛行機免許いま、日本で取得すれば
いくらだと思います?
答えは600~700万円くらいでしょう。
ちなみに1時間当たりの訓練費用が6~7万円
の計算です。訓練には最低100時間を必要とします。
これだけの試算ですからもっと掛かると思われます。
これがアメリカの場合は3分の1程度になります。
しかし、アメリカでライセンスを取得してもそのまま
免許を書き換えても日 本の空を飛ぶことは不可能に近いでしょう。
私もアメリカ航空留学前に長崎空港内の長崎エアロアソシエーション
である程度の訓練を受けての渡米でしたから・・・
その後も日本の空を一人で飛べるまでベテランパイロット
の指導のもと、数十時間の訓練を受けました。
私の飛行時間のほとんど(600時間ほど)が
日本の空を飛行しています。
犠牲になられた方々のご冥福をお祈りいたします。

