きょうは湯河原に来た。
ひねりはなく、いつものルートだ。
「成田エクスプレス14号」で空港第2ビルから東京へ。
「踊り子9号」で東京から湯河原へ。
車内からなつかしい海もぼんやりと眺めた。
湯河原には定刻の13時13分に着いた。
珍しく?遅延もなく、順調に来られた。
すぐに、母と姉が暮らすマンションへ向かった。
当初は花見を予定していた。
しかし、母が膝半月板を損傷してしまったため、いつものような部屋呑みの時間を過ごした。
いくつか手土産を持参してきた。
その中のひとつが、こちらの桜餅。
花見はできなくとも、季節を感じる術はあるというものだ。
日持ちしないらしく、買った店のお姉さんからはきょう中に食すよう念を押された。
花よりも団子の命のほうが短いらしい。
今年ももう3月31日だ。
季節や時間は躊躇することなく移ろいゆく。
家族元気に顔を合わせている今という瞬間が、実は咲き誇る桜にも勝り、もっとも尊いものなのかもしれない。