昨日は病院で1週間ぶりに採血をした。
肝臓の数値は過去最悪だった。
人間ドック以降の3週間ほどずっと経過観察で、入院や薬に消極的?だった担当医もさすがに焦ったらしい。
肝生検のため、1泊だけの「緊急入院」となった。
いったん帰宅して旅支度、ではなく、入院の準備をしてから再度病院へ戻った。
当初は個室に空きがないと言われたが、用意してもらえた。
ホテル予約時の駆け引きみたいな気もした。
「こちらの病院での入院は初めてですか?」
と、入院手続き時の担当スタッフや、部屋に案内してくれた看護師さんから訊かれた。
「こちらのお泊まりは初めてですか?」
と旅館の仲居さんに訊かれているみたいでもあった。
ただ、旅館と違い、
「毎年来ています」
などと言う常連にはなりたくないものだ。
こちらが部屋。
シャワー、トイレ、洗面所、テレビ、冷蔵庫も完備で快適空間だ。
部屋の外には「動物」たちがいた。
入院患者を和ますために生息しているのだろう。
「見ると怖いと思いますけど、先に置かせておいてもらいますねー」
と、看護師さんが言って置いていった道具一式。
たしかに、怖い。
肝生検前から点滴開始。
病人らしく自撮りしておいた。
実際には検査は15時半頃に始まった。
エコーで場所を確認しながら、肋骨の間の皮膚と肝臓の表面にそれぞれ針を刺しての局部麻酔!
それほど痛くなかった。
次に、専用の針を肝臓内に刺しての肝臓組織採取!!
「変な音が出ますけど気にしないでくださいねー」
と医師が言っていたとおり、たしかに「グギー」というような聞いたこともない音が自分の体の中から聞こえてきた。
わりとあっけなく、10分もかからないうちに終わった。
頼みもしないのに、採取した我が肝臓組織も見せられた。
「焼き鳥屋で言えばレバーに針を刺すようなものですから出血もします」
と、よくわからぬ例えで事前に脅されていたが、出血もほとんどなかったようだ。
その後1時間は圧迫止血のため、ずっと右を向いたままベッドで過ごした。
さらにその後の3時間は、ベッド内でのみ「自由」となった。
途中で、この日初めて口にする食事となる夕食のルームサービス、ではなく、配膳があった。
白飯150gで、こんなに大量の白飯を夕食に食べてよいのか、というのが驚きその1。
おかずが少なく、鯖の味噌煮も野菜スープも超薄味なのだが、こんな少量で栄養は大丈夫なのか、というのが驚きその2。
とはいえ、超空腹だっただけに完食してしまった。
スマホで北海道日本ハムファイターズの試合を視聴するも、劣勢のうえ疲れを感じたので途中で見るのをやめた。
検温すると37.7℃と熱もあり、早めに就寝した。
今朝は5時半頃に採血で起こされた。
その後はまたうたた寝する。
朝食は8時頃。
洋食だった。
トーストではなく温められた食パン薄切り2枚90g、イチゴジャム、卵焼き、キャベツサラダ、牛乳。
ケチャップもドレッシングもきわめて少量というのが重要なようだ。
朝も完食してしまったが、食パン2枚はちょっと多すぎた気もした。
朝の検温では平熱に戻っていた。
傷口の痛みもなく、9時過ぎにはチェックアウト、ではなく、無事に「退院」できた。
世の中はお盆休み真っ只中だが、そんなこと関係なく働いている多くの医療関係者に接し、ありがたいという実感がした。
人は実際に自分で経験しないとわからないことも多いはずだ。
帰宅して体重を計れば、病院食ダイエットの効果か65kg台を表示して驚いた。
もう少しで高校生時代の体重に戻ってしまう。
ところで、
「肝生検」と打とうとすると「菅政権」と変換されるし、
「採血」は「採決」となるし、
おもわず笑ってしまった。
そんな心配より自分の心配が先だとわかってはいるのだが。