グアテマラ・シティのソナ1(旧市街)を歩く | プリンシペ・オリエンタルのブログ

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誰も知らない元覆面ルチャドール(プロレスラー)“プリンシペ・オリエンタル”のブログです。リングネームだったプリンシペ・オリエンタル=東洋の王子様。しかし、素顔は王子とはかけ離れた男であります。今はプロレスとはまったく関係ない毎日を送っています。

昨日朝に去ったグアテマラ・シティ。


今回は3泊だけだった。


既報のルチャリブレ観戦以外は、ずっとソナ1という旧市街エリアにいた。




カテドラル。


夕暮れ時の国家宮殿と中央公園。


別角度からのカテドラル。




メキシコから夜逃げしてグアテマラに来た27年前、ずっとソナ1に住んだ。


40日あまりのホテル暮らしの後、2か所の下宿屋で暮らした。


今回、当時の『地球の歩き方』を持参した。


書き込みしている当時のソナ1地図のページ。


「ヌードショー」の書き込みも懐かしい。


現地で起業準備中だった日本人の方と知り合い、連れて行かれた店だ。




27年前に40日あまりを過ごした思い出の「ホテル・スプリング」に今回泊まってみた。


当時は1泊23米ドルだったが、今はエクスペディア経由で30米ドルほど。


相変わらずの安ホテル路線だ。


ホームページによれば1930年開業というから、まもなく100年が経つ。


建物はそれ以上に古い。


植物がたくさん置かれた中庭。


天井は高く、廊下や木の扉などは昔のままだ。


外観からはわからないが、中は広く、誰も使わないようなスペースがいくつもあった。






宿泊した41号室。


古いけれど、ベッドの寝心地は悪くなかった。


レストランのようなテーブルと椅子もあった。


シャワーはお湯も出るし、慣れてしまえば快適だと思う。




ちなみに、27年前は32号室に長期逗留した。


清掃中に覗いてみたら、トリプルベッドの3人部屋に模様替えされていた。




中庭の奥にカフェテリアがあり、朝食を提供している。


グアテマラ式の朝食は40ケツァル、800円弱だった。


オレンジジュースは別注文して、5ケツァル。


フレッシュジュースではないけどよいか、とわざわざ確認してくれた。


よく見れば、椅子も安物ではなくしっかりとしたものだ。




昔の下宿屋に行ってみた。


今は宗教関連の看板が小さく掲げられていた。




スペイン語を習った塾にも行ってみた。


何かの部品を扱う会社と店舗になっていた。




四半世紀以上経てば、当然街は変わる。




しかし、この中央市場は外観からまったく変わっていなかった。


地下にもぐるとさまざまな店があるのだ。


安食堂から土産品まで、何でもここで用が足りる。



市場内を歩いていて店から、

「Joven!(ホベン=お兄さん!)」

とたまに声をかけられるとひそかに嬉しい52歳。


普通のおじさんには、
「Caballero(カバジェロ)!」
である。



こちらの店ではお土産用にコーヒーを買った。


お決まりの値切り交渉も満足いくものだった。




市場ではなく、街中には歩道占拠の露店もあふれている。


ガラスが割れた廃墟に落書き、そして人通りもまばら、という典型的な「治安の悪そうな」雰囲気もまだまだ残っている。


土曜日の日没前、人がいない。


ソナ1はかつて、旅行者は立ち入るな、と言われていたエリアだ。


そうと知ったのは住んだ後で、とにかく何も知らぬままにここに居座ってしまった。


今ではこれでもかなり環境は改善されたのである。




当時お世話になったGUATELという電話局も今は使命を終えてなくなっており、シャッターには落書き。


とにかく、街は落書きだらけだ。


でも、中にはよく描かれた「作品」もあったりして笑ってしまう。




8年前に泊まって歴史ある雰囲気が良かった「ホテル・パン・アメリカン」は、ホテルの営業を終えていた。


それでも、かなり昔にタイムスリップしたかのようなこんなホテルもあったりして、まだまだ古き良き時代を偲ぶことができる。




いろいろな店にも入った。


地元の人たちで賑わうファミレス風な店でグアテマラ式朝食を味わった。


スタッフがインカムを付けてキビキビと動き回っていた。


ガーリックトーストが美味だった。




8年前にも入った中華料理店。


グアテマラのセルベッサはgallo(ガヨ)。


食べきれない量が出てくる。


この店には2回行った。


日本の味と変わらない酢豚は美味しかった。


豚肉は骨付きで食べにくかったけれど。




こちらは別の中華料理店。


やはり、これ。


海老チャーハン。


当然食べきれず、半分は持ち帰った。


ルチャリブレ観戦からホテルに戻った後の夕食にした。


冷めても美味しいチャーハンの選択は正解だったようだ。




大衆食堂にも入った。


先に注文と支払いを済ませるシステム。


小麦粉のトルティージャ、はあまり口には合わなかった。




おしゃれな商業ビルもあり、中にバーがあったので散歩途中に寄ってみた。


店続きの美容室から上品なマダムが愛想良く現れた。


難しそうな本が書棚に並ぶ。


趣味でやっているかのような店だった。


コースターがかわいい。




南北を走る通りがAvenida(アベニーダ)なのだが、6アベニーダは終日歩行者天国になっている。


この通りを歩いている限り、怖い雰囲気はまったくないと思う。




高級ホテルや大使館などがある新市街のエリアにも良さがあるのだろうが、やはり自分は旧市街の猥雑な雰囲気が好きだ。




初めてこの街に来てから四半世紀あまり。


古いバスは姿を消し、きれいなメトロバスが街を走る。


かつてはレストランにまで入って来ていた靴磨きの人もほとんど見なくなった。


多くの店でキャッシュレス化が進んでいる。


物価も上がっていた。


誰もがスマホを手にしている。


Uberのシステムまであり、今回はルチャリブレ観戦や早朝の空港行きでお世話になった。


確実に街は変化していた。




今回は短い滞在だったが、また時間を見つけて訪れたいと思う。